今年もインテリ業界あげての国際見本市「JAPANTEX2024」が東京ビッグサイトで開催された。ここでは、出展各社の動向を中心にまとめた。
「WINDOWS PARADISEから」も併せてご参照いただきたい。
会場風景 スタイリングプロのセミナー
■川島織物セルコン
“Emotional Fabrics”をテーマに、感性に訴えるファブリックスを提案した。10月に発売したオーダーカーテンシリーズ「FELTA vol.5」の新作紹介や、同社のインハウスデザイナー本田純子氏による最高級ファブリックコレクション「Sumiko Honda」をもとにした従来の吸音・防炎など機能面に加えて意匠性にも優れたFAB-ACEのアートパネルが登場した。「FELTA vol.5」の新作は、全点(イ)ラベル防炎・エコマーク認定。素材表現と機能性をより深化させ、複雑な織組織で魅せる薄地カーテンや、豊富なカラーバリエーションの遮光カーテンが特徴。
■サンゲツ
エクステリア事業を担うグループ会社の(株)サングリーンと共同出展を行い、「ずっとこの子と暮らせる家に。」をテーマに、ペットと人が快適に暮らすことを目指した室内外の住空間を提案。モデル展示エリアでは、ペットにやさしい防滑性・クッション性に優れた床材新商品や、キズに強く消臭性を備えた壁紙といったインテリア商品に加え、ペット向けの人工芝などエクステリア商品を展示。汚れやニオイ、キズや破損、ペットの安全まで、様々な悩みに役立つ商品を、ペットとの生活空間をイメージしたブースでご紹介した。また商品展示エリアでは、9月に発刊されたカーテン見本帳「2024-2028 ストリングス」より、空間とファブリックそれぞれの魅力が引き立つ選りすぐりの新柄をご紹介したほか、壁装材や床材を含めた最新のインテリア商品の数々を展示した。
■シンコール
「こんな部屋にしたい」というイメージを掴み易くするため編集を一新した壁装見本帳「BIGACE」、温もりあるウッドやスタイリッシュなストーンなど、ラインナップを充実させたCF見本帳「Ponleum」、天然素材のような優しい風合いが特徴のカーテン見本帳「MADRY」という2024年発行の住宅系見本帳から、新商品を紹介するとともに、店舗や病院・介護施設向け等で展開中のバイオ塩ビを使った、循環型床材の「BAIOMASS ROSIN FLOOR」など、同社の環境問題への取り組みや、「Wall Pro」の「無地集」と「柄デジタルカタログ」により素材壁紙の魅力を届ける新しい形、体験を訴求。
■SUMINOE
「あらゆる空間にイノベーションを。」をテーマにグループとして出展、7月発売のオーダーカーテン見本帳「U Life」の新作、サイズオーダーに加えて建具や家具に合わせて加工する形の自由度にもこだわったオーダーラグ「Epilogue」、裏面のECOS©バッキングに加え、表面にもリサイクルナイロン糸を使用することで国内最高水準の再生材比率を実現したタイルカーペット「ECOS NEO」等、環境に配慮した床材を前面に訴求した。*なお、同社は12月2日付で、住江織物(株)がSUMINOE(株)に、(株)スミノエは(株)スミノエ インテリア プロダクツにそれぞれ社名変更した。
■立川ブラインド工業
今回のタチカワブースでは、新製品の調光縦型ブラインド「エアレ」が特に注目された。この「エアレ」は、縦型ブラインドの機能性とカーテンの優しい雰囲気を両立。U字状にカーブした生地を傾けることで、採光状態・全閉状態をつくり出し、採光と眺望を自由にコントロールして、室内と室外をシームレスにつなぐもの(生地は1枚ずつ独立しているので、風を通し、生地の間から出入りすることもできる)。ちなみに、生地は2柄8アイテム、操作方法は、バトン、バトン・コード、コードの3つから使用方法に合わせて選ぶことができる。
|
|
世界最大級のBtoB消費財見本市「アンビエンテ2025」