
「壁を装う展 - Wall Covering and Beyond」会場内

「イントロダクション」
ベースの壁紙は「SP2519(通称19)」
(株)サンゲツは、壁紙の歴史や文化、これからの在り方を提示する企画展「壁を装う展 - Wall Covering and Beyond」を、11月29日(土)〜12月5日(金)の期間、東京ミッドタウン内「21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3」にて開催する。一般公開に先立ち、前日の11月28日(金)にはプレスプレビューが行われた。
同展は、コンテンポラリーデザインスタジオ「we+(ウィープラス)」を迎え、「壁装材」をデザインと文化の視点から再解釈するリサーチプロジェクトの企画展。サンゲツは、これまでに数万点におよぶ壁紙を手がけ、その豊富なアーカイブには、時代とともに培われた高度な技術や美意識、多様な空間表現の可能性が息づいている。同企画展では、これらのアーカイブを起点に、「壁を装う」という文化の本質に迫り、素材と技術の進化や美意識の多様性をたどりながら、これからの壁装材のあり方を提示する。
会場は、「イントロダクション」「素材からみる壁紙系統図」「これからの壁紙」「日本独自の見本帳」という4エリア構成となっている。
会場入口の「イントロダクション」では、企画展の主旨や概要について、サンゲツでもっとも販売数量の多い壁紙「SP2519(通称19)」にプリントして表示、メイン展示となる「素材からみる壁紙系統図」へつなぐ。
「素材からみる壁紙系統図」エリアは、壁紙の歴史を紐解いていく際に、原点となる「石」「土」「木」「紙」「織」という5つの素材ごとに壁紙を分類、その素材ごとに壁紙がどのような変遷を辿っていったのかをサンゲツオリジナルのマインドマップで可視化して紹介している。
「これからの壁紙」エリアは、環境配慮・サステナブルが重視される昨今、土や炭、籾殻、木の皮、麻といった素材を活用した新しい壁紙の在り方を提示、「日本独自の壁紙見本帳」エリアでは、サンゲツが1960年代から発行してきた壁紙見本帳のページを抜き出してずらりと展示している。実物として4冊目に発刊した「織物壁紙見本帳」、初のビニル壁紙見本帳、赤い弾丸と呼ばれた名作見本帳が展示されている。
まさに壁紙の過去、現在、未来が交差する見応えある企画展となっている。入場料は無料。

「素材からみる壁紙系統図」エリア 「石」「土」「木」「紙」「織」の素材ごとに壁紙の変遷を紹介

「土」のマインドマップ

「これからの壁紙」エリア

「日本独自の壁紙見本帳」エリア

赤い弾丸と呼ばれた名作見本帳
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