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2025年6月25日
【プロダクトナウ/開発者インタビュー】
壁紙見本帳「LIGHT」 リリカラ


「mood」クワイエットラグジュアリー

 次に実際の商品についてですが、メインの巻頭企画「+1(プラスワン)」では、「mood」「サステナブル」「希少種」という3つのコレクションを展開しています。

 まず「mood」は、コンセプトの「Borderless」をもっとも表現したコレクションです。「クワイエットラグジュアリー」「レトロ」「オーガニックモダン」という、そこで過ごす人の気分をイメージした3つのテーマに対して、住宅、ホテル、カフェなどさまざまなシーンの施工例写真を掲載しながら、不燃・準不燃にとらわれずお選びいただけるように、垣根を超えて提案しています。

 次に「サステナブル」は、その名の通り環境に配慮した壁紙を集約したコレクションです。その中でご注目いただきたいのがホタテの貝殻を再利用した「BIO SHELL(バイオシェル壁紙)」です。通常の壁紙を製造する際に使用する炭酸カルシウムをホタテの貝殻で代替しており、バイオマスマークも取得しています。表面に貝殻が出ることはなく、施工性は一般の壁紙と変わらないため、とても使いやすくなっています。


「サステナブル」バイオシェル壁紙


「希少種」チークを再現

 そして「希少種」は、チークやマホガニー、ブラックウォールナットといった希少性の高い木材の木目柄を、グロスマット技法(同調エンボス)を用いて緻密に再現したシリーズです。希少種の代わりに採用していただくことで種を守ります。さらに売上の一部を「緑の募金」を通じて緑化事業に寄付するなど環境保護活動にも取り組みます。

 巻頭企画以外にも見どころはたくさんあります。例えば、「希少種」で使用したグロスマット技法を石目柄に採用、石の陰影を再現したリアルな仕上がりになっています。またV\&A(ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 ロンドン)とのコラボブランド「V\&A」では、ウィリアム・モリスのデザインだけでなく、新たに3名のデザイナーのデザインを壁紙として提案しています。

 この他、機能性壁紙に関しては、「ウェルビーイング」というタイトルを付け、単純に機能を訴求するのではく、使用する空間別にどのような機能が求められるのかを明らかにした上で商品紹介をしていくという流れをつくりました。

 ご紹介しきれないことも多々ありますが、コンセプト設定など企画段階からとてもこだわった、自信を持っておすすめできる一冊となっています。


「V&A」

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