壁紙見本帳「LIGHT」
恩田氏
リリカラ(株)(山田俊之社長)は、住宅をはじめ、オフィス、ホテル、商業施設などの非住宅まで幅広く対応する壁紙見本帳「LIGHT」を、さる5月27日に新発売した。
新「LIGHT」は、「Borderless(ボーダレス)」をコンセプトに、用途や空間の垣根を超えた提案、さらに特設サイト「LIGHT WEB」を新設するなど新たな企画が多彩に盛り込まれている。その企画・開発を担った同社マーケティング部壁紙プロダクト課の恩田泰平課長に「LIGHT」の特徴を聞いた。
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「LIGHT」を開発するに当たって実施した市場リサーチでは、住宅・非住宅におけるデザインの境界が曖昧になっていることが浮き彫りになりました。例えば、住宅ではホテルライクやカフェライクといったデザインがトレンドとなり、一方でオフィスでは働きやすい環境を整えるべく住宅のようなイメージを取り入れる、といった形に、住宅には非日常を、非住宅には日常の要素を加えるのが今のトレンドです。
そこでコンセプトを「Borderless」として、双方の要望をかなえられる見本帳構成を目指しました。
もともと当社では、壁紙の基幹見本帳として住宅向けの「V-ウォール」、コントラクト向けの「ウィル」、そして住宅から非住宅まで対応する「LIGHT」の3つを展開してきました。これまでの「LIGHT」は、非住宅向けには不燃認定壁紙、住宅向けには準不燃壁紙と1冊の中でもはっきりと区分してきましが、今回はその垣根をなくして、用途や空間にとらわれない見本帳としたのが一番の特徴です。
もう1つの特徴が、特設サイト「LIGHT WEB」を新設し、その中でディグラム診断とインテリアコーディネートを組み合わせた「コーディグラム」というコンテンツを公開したことです。ディグラム診断とは、心理学と統計学を基にディグラム・ラボが開発した性格診断ツールです。そこにインテリア診断の要素を組み込み、20個の質問に答えると31パターンの性格診断がなされ、その性格に合ったインテリアテイストを提示、さらにそのテイストに対応した「LIGHT」収録の壁紙が提案されるというものです。
これも「Borderless」の1つと捉えています。インテリアの知識がなくても、「コーディグラム」を活用すれば自分の好みのデザインテイストが見えてくる、まさに知識の垣根を超えていく仕組みです。プロユーザーの方にとっても、お客様の嗜好がある程度把握することができ、時短につながるとともに、根拠をともなった提案ができると思います。とても面白いコンテンツですのでぜひ試してください。
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