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本紙紙面

2024年11月11日
【特集 ハイムテキスタイルトレンド2025】南村弾氏に聞く
FUTURE CONTINUOUSテーマに
新たなアプローチでトレンドを構築
「JAPANTEX 2024」でプレビュー展示実施


トレンドブック表紙

 世界最大級のホームテキスタイル、およびコントラクトテキスタイル国際見本市「ハイムテキスタイル2025」(主催・メッセ・フランクフルト社)が、2025年1月14日~17日の4日間、ドイツ・フランクフルト国際見本市会場にて開催される。
 今回は60カ国・地域から約2900社が出展し、革新的な素材やテキスタイルを発表する。

 また世界的デザイナー兼建築家であるパトリシア・ウルキオラが同展に初参画し独自のインスタレーション「among-us」を展開、先鋭的なテキスタイルデザインを紹介することでも注目が集まっている。

 そしてやはり一番の見どころは、世界のホームテキスタイルトレンドを発信する「ハイムテキスタイルトレンド2025」である。
 本紙では、今年もハイムテキスタイルトレンドアンバサダーの南村弾氏(ieno textile主宰)に最新トレンドの事前解説をお願いした。

 なお、11月20日~22日開催の「JAPANTEX 2024」では、ハイムテキスタイルのコラボ企画として南村弾氏プロデュースによるハイムトレンドのプレビュー展示、および解説セミナー(11月20日11時より)が行われる。その事前情報としても、本記事を参考にされたい。

■南村弾氏インタビュー


南村弾氏

 今回のハイムテキスタイルトレンドは、2008年~2024年まで長らく続いていたチームで行うトレンド構築から、一社で構築する形に大きく変わりました。担当したのはイタリアのアルコバという建築をメインとするデザイン事務所のメンバーです。

 体制の変化とともにトレンド構築のアプローチも大きく変化しました。これまではデザイン・インスピレーション、近年では素材・サステナブルを切り口としたカテゴリ区分によってトレンドを表現してきましたが、今回は6者の著名なテキスタイル業界関係者に対するインタビュー形式で、「FUTURE CONTINUOUS」をテーマにそれぞれのテキスタイルの考え方を語ってもらう、というスタイルです。

 これは、前回(2024年)のトレンドが、サステナブルとして非常に完成度が高かったことから、それをさらに思想的に深堀りしていこうという狙いがあるということです。


6者のテキスタイルに対する考察とは
過去・現在・未来の布の在り方を語る



①Janis Jefferies

 テキスタイル研究の先駆者として知られる英国のアーティスト、編集者、そして名誉教授です。Jefferiesが直近で携わった仕事が、Vivienne Richmond博士と共同で行った『Bloomsbury 世界テキスタイル百科事典 第10巻』の編集でした。この事典は2025年末に出版予定で、さまざまな文化と時代を網羅しています。

 その最終章「テキスタイルの未来」には、「自然との関係の変化を反映して、原油の使用をやめて天然繊維を選択することは不可欠となるでしょう。テキスタイルのポジショニングが見直され、より持続可能で採取主義的ではない方向へ促進することになるでしょう」とありました。

 具体的なテキスタイルとして、汗や湿気に反応する布、3Dプリント、研究室内で栽培された自然由来のテキスタイル、クモの糸、食べられる布などが紹介されています。また過去に遡って知識を広げることの大切さも語られています。




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