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2021年9月13日
【シリーズ この人に聞く】
サイレントグリス株式会社 代表取締役社長 笠井浩太氏
室内間仕切りという新たな用途が拡大中
サイレントグリスの得意分野で力を発揮する


笠井浩太氏

 当社はデザインと品質を重視したウィンドートリートメント製品を提供するサイレントグリス(スイス)の日本法人として1981年に設立され、今年でちょうど40年になります。トーソーとサイレントグリスの合弁企業ですが、事業的にはサイレントグリスの開発した製品とブランド戦略のもとで活動し、高品質で他にはない製品を、それを求めるお客様にご提供することを使命としています。

 取扱商品はカーテンレールやローマンシェード、ロールスクリーンなど、国内メーカーに近い品揃えながら、新しさと個性、操作性や静音性などの機能に強みがあります。過去にはローマンシェードや、バーチカルブラインドのデザインルーバー、最近ではパネルグライド(パネルスクリーン)やWaveカーテンシステム(専用資材と縫製で均等ピッチの波状スタイルを作るシステム)や埋込カーテンレールなど、日本に新しいエレメントを発信する役割を担ってきました。



 販売先は約4割が住宅市場、約6割が非住宅市場となっています。
 住宅市場の場合は、大手住宅メーカー関連だけでなく、特別な内装設計が施されるマンションや、戸建住宅でも設計段階から関わりをもって、当社の強みでもあるカーブ加工品や電動品などの納まりを提案していく案件が多くあります。また天窓用の「スカイライトシェーディング」は、40年の歴史の中で市場にしっかり根付いた製品です。

 一方の非住宅はオフィスと商業施設がメインになります。特にこの4~5年で増加しているのがオフィス空間の間仕切りへのファブリックス採用です。「クリエイティブ・オフィス」の推進の一環で、固定式パーティションに代わり、Waveカーテンやパネルスクリーンのカーブ仕様を活用してフレキシブルに仕切る、あるいは囲うというニーズが拡大しています。またコロナ禍でのリモート会議の普及でガラス張りの会議室に吸音ニーズが高まり、ファブリックスで覆うという使い方も増えました。そしてこの分野では、レールの柔軟なカーブ加工とオフィス空間のイメージを損なわないカーテンのスタイルが求められるので、当社のWaveカーテンシステムがもっともフィットすると認めていただいています。

 これまでファブリックは窓回りに限定されてきましたが、間仕切りという新しい用途が浸透すれば市場も拡大します。新しいファブリックスの活用として今後も積極的に提案していくつもりです。


間仕切りとして「パネルグライド(パネルスクリーン)」を活用

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