草間彌生氏の巨大アート
グエナエル・ニコラ氏
銀座中央通りに面した銀座6丁目、道路を跨いだ2つの街区約1.4ヘクタールを一体的に再開発することで実現した、間口約 115m、奥行約100m、延床面積約148,700平米に及ぶ圧倒的なスケールをもつ銀座エリア最大の商業施設「GINZA SIX」が、4月20日(木)にオープンする(J.フロント リテイリング(株)、森ビル(株)、L キャタルトン リアルエステート、住友商事(株))。
谷口吉生氏の建築設計による「GINZA SIX」は、商業施設(共用部インテリアデザイン:グエナエル・ニコラ氏)を中心に、日本が世界に誇る伝統芸能の拠点「観世能楽堂」、銀座の玄関口として国内外の観光客を迎え入れる観光バス乗降所や観光案内所、日本の四季が楽しめる銀座最大約4,000平米の屋上庭園、都内最大級の1フロア貸室面積約6,140平米を有する大規模オフィス、防災備蓄倉庫等など、多彩な都市機能を備えている。
エリア最大規模約47,000平米となる商業施設には、241の世界ブランドが出店、うち121店舗が旗艦店で、銀座の象徴である中央通り側には、世界を代表するラグジュアリーブランドがメゾネット店舗を構え、「のれん」をイメージした個性的なファサードによって、銀座の街に新たな顔を創出。施設の象徴となる吹き抜け空間は、世界のアートシーンで活躍する前衛芸術家・草間彌生氏が「GINZA SIX」のために制作した、巨大なアート作品によって彩られている。
CIBONE CASE GINZA SIX
ギャラリースペース
インテリア関係では、4Fに(株)ウェルカムが「CIBONE CASE GINZA SIX」をオープンした(店舗デザイン:二俣公一)。ライフエディトリアルストア「CIBONE」からスピンアウトした同店では、60坪のスペースに、ギフトで贈りたくなるようなアートやインテリア、キッチン、ヘルスケア、アクセサリー、ステーショナリーなど、国内外のクリエイターのプロダクトや現代の日本のものづくりなど、ジャンルにとらわれず、自由な切り口で集められた独自の魅力を放つ物たちを集積。移動式の什器によってフレキシブルに空間構成しながら提案していく。なお、ギャラリースペースでは、CASE:1「BIRD」をテーマに、鳥をモチーフにしたアート作品などを紹介している。
また、「中川政七商店」は、売場面積28坪。直営店では47店目、中川政七商店のブランドでは24店目となる新店舗(店舗デザイン:佛願忠洋)では、これまで同様、伝統的な素材や技巧を凝らしてながら、現代の暮らしの中でも使いやすいアイテムとして提案する一方、日本の工芸品の奥深さを実感できる、銀座ならではの限定商品を展開する。
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)は、ライフスタイルを提案する書店「銀座 蔦屋書店」を6Fにオープン。重さ40KGの特大写真集をはじめ、アート関連の書籍・雑誌6万冊を集積するとともに、日本刀や蔦屋が復刻した春画を販売。併設されたスターバックスコーヒーにも世界のオークションカタログやアート雑誌をアーカイヴしている。また、アートギャラリー「THE CLUB」では、日本ではあまり知られていないコンテンポラリーアーティスト等を紹介。オープニング展「待宵の美」では、西洋と東洋、アートと古美術を暮らしの中に融合させた空間を現出させている。
さらに、京都を拠点に、最新の伝統をテーマにクリエイションを展開する着物デザイナー・斎藤上太郎氏の和装ショップ「JOTARO SAITO」は4Fにオープン。同店では、「伝統こそ最新」をテーマに、店舗デザイナーの樋口泰輔氏とコラボ。斎藤上太郎デザインの西陣織で制作されたオリジナルのテキスタイルの壁・天井に、木工職人が組んだ象嵌フローリング、銀座の夕焼けをテーマとした織物に蹴鞠イメージの木工格子を組み合わせるなど、店そのものが独創的で、スチームパンクな作品となっている。また、今回は初のスウィーツカフェを併設、オリジナルのアイスバー(500円)は絶品である。
中川政七商店
JOTARO SAITO
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