「ダイナミックストーン」施工イメージ
東リ(株)は、大判サイズのコンポジションタイル「ダイナミックストーン」において、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2021年度グッドデザイン賞」を受賞した。
「ダイナミックストーン」は、これまでにない大胆で不均一な抑揚を持つ単層構造の無垢なタイル。コンポジションタイルの製法ならではの、「粘土を練り合わせる様にして生まれる独特の質感」、「一枚として同じものがないリピートレス」、これらの特長を600mm角サイズで表現することで、施工された空間をより一層美しく際立たせる。不均一性という工業製品の常識を崩す画期的デザインとして高く評価され、今回の受賞となった。
■評価コメント評価
一見、天然の岩盤のプリントのような佇まいだが、制作工程を知ってから見ると、これは何を見ているのだろうかと不思議な感覚を味わう。フェイク柄を受け入れ難いという感覚は自分も含め多数の人に見られる傾向だが、偶然から生まれた柄は作為のようなものが消され、何か純粋なものに変化して見える。また製作時に生まれる端材もそのまま再利用し、これも偶然性を担いながら、無駄を省くことに成功している。同じ柄で綺麗な製品を均等に製作するという工業製品の常識を良い形で崩す画期的なデザインだと感じる。
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