
イベント参加者
(一社)クロス事業協会(波多野勝彦代表理事)は、京都芸術大学との共催イベント「壁紙の世界2025描いてみようフューチャーデザイン」(協賛:(株)サンゲツ)を実施、3名の学生とともに製作した壁面アート作品を、さる11月18日~29日の期間、京都技術大学人間館エントランス(学食横スペース)にて「WALL DESIGN COMPETITION NEXT壁紙」と題して展示、多くの学生たちから注目を集めた。
クロス事業協会では、内装仕上業の認知度アップを目的に、2016年より京都芸術大学とのコラボイベントを行っている。「壁紙の世界」をテーマにした取り組みで、壁紙の貼り方教室、児童養護施設へのボランティア活動、デザインコンペなどさまざまな企画を毎年実施してきた(コロナ禍は休止)。
今年は「描いてみようフューチャーデザイン」をサブテーマに掲げ、壁紙の世界2025描いてみようフューチャーデザイン京都芸術大学の学生3名が斬新な壁紙デザインを発表(一社)クロス事業協会1年生の学生を対象に「未来の壁紙デザイン」を公募、その作品を実物大の壁面(幅2700×高さ2400ミリ)に製作し、大学内に展示するという、これまで以上に大規模なイベントとなった。

デザイン案

現場でデザインを微調整
応募したのは環境デザイン学科の3名の学生。デザイン条件は、(株)サンゲツの壁紙見本帳「TEXTURE & MATERIAL(テクスチャー&マテリアル)XSELECT PREMIUM COLLECTION 2025-2029」収録の壁紙を使用し、自由な発想で未来の壁紙デザインを創作するというもの。
提出されたデザイン案(製作指示書)が左の写真である。いずれも壁紙をさまざまな形状にカットし、それを自由に組み合わせ、もともとの柄も活かしつつデザインしていくという、芸大の学生らしいとても斬新なアート作品となった。
そして、このデザインを実物大の壁面に仕上げていくのがクロス事業協会の仕事である。11月18日の施工当日前に、まずは学生から示された指示書をもとに壁紙を裁断。単純に四角形や三角形に裁断すればいいわけではなく、柄の位置や方向も指示通りにする必要がある。数量が膨大なだけに非常に手間のかかる作業となった。
施工当日は壁面を立ち上げるところからスタート、それからデザインした学生に確認しながらカットした壁紙を貼っていった。学生たちも、デザイン時のイメージと実物大の見え方の違いにより修正を加えたり、下地の見え方やパテの色など細部にまでこだわりながら、自らも施工に加わるなど製作を行っていった。
こうして出来上がった迫力ある3作品は、多くの学生たちの間で話題となり、作品とともに壁紙の魅力発信、そして内装仕上げ業の認知度向上につながった。
「このイベントが、学生の就職活動においてインテリア業界を選ぶきっかけになってくれれば嬉しいですね。高価な素材壁紙を自由に使用させていただいたサンゲツ様にはとても感謝しています。来年以降も継続していきたいと考えています」(波多野代表理事)
今年は自由参加での開催だったが、来年は授業の一環としての実施を模索しているそうで、より多くの学生に参加してもらいたい、とのことであった。
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