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2025年9月25日
【この人に聞く】株式会社ナガイ インテリア事業部部長 松島慎吾氏
塗り替えを推奨するフリース壁紙を展開
壁紙の裏打ち紙剥がし剤「リピカ」が注目集める


松島慎吾氏

 (株)ナガイ・インテリア事業部ではフリース壁紙『エコフリース』、『レミリア』や壁紙用インクジェットメディア『インプリミ』など自然由来の壁紙の製造・販売を手掛けています。また今年2月には、壁紙の貼り替え工事の際に石膏ボードに残る裏打ち紙をきれいに剥がすことができる『リピカ』を発売、内装問屋様の展示会や各県の内装組合様で研修会を行うなど内装業界から大きな反響をいただいております。

 さて、当社は長野県飯田市で安永元年(1772年)に材木店として創業したのがはじまりです。その後、明治3年に家具製造業を開始、戦争を経て昭和23年にベニアなどを卸販売する建材店となり、今でも長野県では建材から住設まで地域の住宅メーカー・工務店などに卸販売をしています。

 また平成に入ってからは海外製建材の輸入・販売事業をスタート、さらに海外の工場と提携し木製ドアやフローリング、断熱材といったオリジナルブランド製品を開発、現在は建材メーカーという立場で全国に展開しています。オリジナル商品については他社に先駆けてFSC認証を取得するなど、地球環境保護の視点から商品開発を行っています。

 インテリア事業部を開設したのは平成23年6月です。

 もともと当社では、平成12年に日本ルナファーザー(株)の事業を取得し、ドイツのペンキ下地用壁紙『ルナファーザー』を子会社として販売していました。ご承知の通り、ドイツではペンキ下地用の壁紙を貼り、その上に塗装を施し、また時期がきたらその上に塗装を施す。それを何度も繰り返して部屋の模様替えを気軽に行っていくことが主流となっています。こうした壁面装飾の考え方を、もっと日本市場に合った形で普及できないものか、というところから開発したのが塗装済フリース壁紙シリーズです。

 『ルナファーザー』のうちフリース製のものを原紙として、その上に塗装加工し、塗り壁のような質感の壁紙に仕上げました。特に『レミリア』は、「彩る」をコンセプトに質感3タイプ×18色、計54タイプという多彩なラインナップを展開しています。そして、原紙が『ルナファーザー』ですから、この上に何度も繰り返して塗装することが可能となっています。

 その一方で、やはり壁紙を貼り替えるというニーズは多数あります。その中で現場の声として、既存の壁紙を剥がした際に、裏紙が残るという問題や施工時に壁紙表面に付着してしまう糊を落としたい、という声をたくさん聞きました。この2つの課題を解決すべく、約3年の開発期間を経て発売したのが、冒頭でお話しした『リピカ』です。驚くほどきれいに裏紙が剥がれるとして、全国の内装業者さんから高く評価されています(『リピカ』の詳細は次号にて掲載)。

 当社では東京、大阪、福岡にショールームを構えて、壁紙、木製ドア、フローリングなどのオリジナル商品を展示しています。ぜひご来場いただき実物をご確認ください。(談)

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