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2024年10月12日
【この人に聞く】
メッセ・フランクフルト香港 代表取締役社長 ウェンディー・ウェン氏
ベトナムで繊維業界総合見本市「VIATT」来年2月に開催
成長著しいベトナム市場進出の足掛かりへ


ウェンディー・ウェン氏

 来年2月26日(水)~28日(金)の3日間、ベトナム・サイゴン見本市会場(SECC)にて、第2回目となる国際アパレルファブリックス&繊維関連技術専門見本市「VIATT」を開催します。

 私たちがベトナムで見本市をスタートした理由は、ASEANにおけるテキスタイル市場の成長性の高さです。特にベトナムは中産階級や若年層の人口が増加しており、今後も消費地として持続的な成長が見込まれます。また生産地としてもベトナムは世界第3位のテキスタイル製品輸出国であり、生産拠点として非常に優れているだけでなく、60以上の国・地域と自由貿易協定(日本も2009年に「日本・ベトナム経済連携協定」を締結)を結んでおり、繊維製品の関税が非常に低く抑えられています。こうした市場の成長性や生産拠点としての魅力を捉え、2024年からベトナムで「VIATT」の開催を決定しました。

 その「VIATT」の開催概要ですが、アパレル、ホームテキスタイル、産業用テキスタイルなどテキスタイル産業界のサプライチェーン全体を網羅した見本市となっており、会場ではヤーンなどの原材料から加工技術、機械関連、そして最終製品までをトータルに展開します。近年、東南アジア各国ではテキスタイル関連の見本市が数多く開催されていますが、産業チェーン全体を幅広く網羅している点が他の見本市とは異なる「VIATT」の特徴といえます。

 もう一つの特徴は、ハイムテキスタイルやインターテキスタイル上海を開催するメッセフランクフルトグループが主催しているため、それらの見本市との連動性が挙げられます。ハイムテキスタイルでは「エコノジー」(エコロジーとエコノミーを組み合わせた造語)をコンセプトに、サステナブルな素材や製品を展示しているほか、AI技術を活用した最先端のデジタルソリューションも紹介していますが、次回の「VIATT」では、それらのイノベーションを展示するゾーンを新設する予定です。

 またコントラクト向けの製品・サービスを提供する出展者の増加も見込まれます。ベトナムのテキスタイル市場の成長を牽引しているのは、ホテルやレストランなどのホスピタリティ市場です。ベトナムには世界中から観光客や、出張目的のビジネスマンが多く訪れます。それにともない主要都市では外資系高級ホテルが続々とオープン、地元のホテルチェーンも建設ラッシュとなっており、現在130件以上のプロジェクトが進行中です。それに合わせてテキスタイル市場もさらに拡大していくでしょう。

 日本のホームテキスタイル関連企業にも、来年の「VIATT」へ参加し、成長著しいベトナム市場への足掛かりとして活用していただきたいと考えています。多くの日本企業はすでにベトナムに生産拠点を持っており、ベトナム市場を熟知しています。また日本製品はベトナム国内でもデザイン性が高く、クオリティも優れていることで知られているためベトナムで製造したものをそのまま国内で販売することも可能です。さらにアパレルや産業テキスタイルといった分野とのシナジーによって、新たなコネクションが生まれる可能性もあります。

 日本の皆様の「VIATT」への参加をお待ちしています。(談)

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