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越川洋平 氏
【new sensitivity】―新しい感性
2021年に環境保護に重点を置いた提案に大きく舵を切ったハイムテキスタイル・トレンドですが、昨年はそれがデザインに大きく影響を及ぼしている実例が多く示されていました。そして今年はどうなのかというと、環境配慮型繊維産業技術展示のオンパレード!
待ってくれ~!デザインは?カラーは?と叫びたくなるのをこらえ、まずはじっくり見ようじゃないかと思います。
技術の進歩は凄まじく、それが既存の商流に入り込むペースも凄く早いなぁ、と感じていたのですが、トレンドセッターに言わせればこれでもまだまだ遅すぎるそうです。なので、多くの技術が揃ってきたこの辺りでブーストをかけて、一気呵成に普及させないと取り返しがつかなくなってしまうということで、今年は今実現されている新しいサステナブルな繊維産業のテクノロジーを集結させたようです。
今年は今までと構成をガラッと変えて、テクノロジーと色柄は別立てになりました。テクノロジーの紹介点数があまりにも多いのと、トレンドテーマのサブカテゴリーが環境へのアプローチの仕方によって分けられている以上、別立てにした方がわかりやすいということなのでしょう。
今年のテーマは「new sensitivity(新しい感性)」。自然の生態系を理解して、自然、人間、テクノロジーの相互作用を意識し、連携して行きましょう、というテーマです。さらに現実問題として、環境意識を高めるだけでは世界を変えるところまではいけなくて、経済とのバランスが大切だということまで言及されています。広く普及させて世界を変えるには凄く大切なことですね。
新しい感性で環境に配慮する繊維産業を調査したところ、アプローチの仕方が大きく3つに分かれることがわかったそうです。まずその3つを順に紹介していきます。
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ベトナム国際アパレル&繊維関連技術専門見本市「VIATT」