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2022年11月28日
【連載 カーペットはすばらしい】日本カーペット工業組合
米・喘息管理ガイドラインが「カーペット除去」を撤回

*プレゼント企画あり



 当紙10月10日号でお知らせしたように、今月から日本カーペット工業組合発行の冊子「新訂カーペットはすばらしい」(2021年4月)を紹介する連載をスタートさせていただきます。冊子の内容だけでなく、業界動向や新たな取り組みなどを含め、カーペット業界の今をお伝えできればと思いますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

 さて、先日閉幕したインテリア見本市「ジャパンテックス」は3年ぶりのリアル展ということもあり、大いに盛り上がりました。当組合も有志20社・団体で共同出展し、最新デザイン・機能を有するカーペット、素材などを並べ揃え、カーペット業界の実力を披露しました。

 もちろん、「新訂カーペットはすばらしい」についても大きくPR。前回版(2010年)をご存知の方も含め、冊子内容に関心を持ち、お求めになる方が予想よりも多く、数10冊まとめ買いされたインテリア企業さんもいたほどです。
 会場では冊子のメインコンテンツ“カーペットをおすすめする10の理由”に関するパネル展示に加え、冊子未掲載の新たなトピックス「アメリカ・喘息管理ガイドラインが『カーペットの除去』を撤回」についても発表しました(パネル展示、「追補版」を印刷・配布)。
 

カーペットはダニアレルギーとは無関係



 新トピックスでは、カーペット業界を悩ませる「ダニ問題」(カーペットとダニアレルギー症状を関連づけ、カーペットを除去する動き)に関し、米国で起きた大きな変化を紹介しています。

 これまで、米国の公的機関が発行する喘息管理ガイドラインでは、喘息(ダニアレルゲン)対策として「カーペットを取り除く」ことが推奨されてきました。この不当な推奨事項の改訂を求め、米国カーペット業界はカーペット&ラグ協会(CRI)を中心に“カーペットの真実”を訴える活動を幅広く展開。そして約10年にも及ぶ粘り強い働きかけの結果、2020年度版のガイドラインから「カーペットの除去」は完全に撤回されました。まさに米国業界は大勝利を手にしたのです。

 米国での変化は日本にも影響を与えるかもしれません。日本小児アレルギー学会が発行する喘息管理ガイドラインにも「じゅうたん、カーペットは敷かない」という文言があります(米国ガイドラインを参考にしているとみられる)。当組合ではこれが諸悪の根源との認識を以前から持っていましたが、なかなか行動に移せていませんでした。しかし今回の朗報を受け、日本小児アレルギー学会との話し合いの機会を設けるなど、多方面に向け、改めて「カーペットはダニアレルギーとは無関係」と訴える活動を強化しているところです。いつの日か、大きな成果をこの場で発表できるように取り組んで参ります。
(日本カーペット工業組合事務局)



【読者プレゼント】 
 記事中で紹介した「追補版」(組合ホームページに掲載)の感想をお送りいただいた方の中から抽選で3名様にカーペット(ラグサイズ)をプレゼント。応募はQRコード、または下記アドレスから。

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