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2025年10月28日
箔座×secca 箔座日本橋で新作発表会開催


イベントの様子

 石川県金沢市に本社を置く金箔メーカー、箔座(株)(高岡美奈社長/高岡製箔(株)社長)は、同じく金沢を拠点とするクリエイター集団 secca inc.(上町達也代表)と協働し、新作としてユネスコ無形文化遺産にも登録された伝統技法「縁付金箔(えんつけきんぱく)」を象徴するアートピースと、「断切金箔(たちきりきんぱく)」の製造工程で使用されるカーボン塗布済みグラシン紙を再活用したサステナブルな照明シェード「箔照」を発表、この秋15周年を迎える東京・日本橋の旗艦店「箔座日本橋」(コレド室町1)にて、10月28〜29日の2日間限定で新作発表会を開催している。

 アートワーク「伝統を尊ぶ」は、400年の歴史を有する「縁付金箔」とそれを創造するために用いられた箔打ち紙をそのまま輪島塗のフレームに額装したもの。額には寺社など伝統的日本建築の屋根に見られる「照り起り(てりむくり)」を引用している。ちなみに、箔打ち紙は、藁の灰汁や柿渋、卵白などを含ませた雁皮紙を半年かけて叩き続ける途方もない作業の末に、ようやく「縁付金箔」に用いることが出来るということで、この作品では途方もない努力にリスペクトし、金箔を箔打ち紙ごと額装した。

 また、国宝や重要文化財の修復に使われる「縁付金箔」に対し、現代では「断切金箔」が主流の製造方法となっており、特殊なカーボンを塗布したグラシン紙の箔打ち紙が使用されている。金属製のハンマーで何度も叩かれ、独特の黒い光沢がある箔打ち紙は、役目を終えると廃棄するほかなかったが、seccaでは「黒鉄箔」と名付けて再活用を図っており、今回は第一弾として照明シェードとして開発、ペンダントライト、卓上ライトの「箔照」として発売することとなった。

 なお新製品発表会では、箔座の高岡社長、seccaの上町代表によるプレゼンテーションに加え、高岡製箔の箔打ち職人・太田武敏氏による縁付金箔の製造技を間近で見られるデモンストレーションも行われた。


照明シェード「箔照」



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