
トークショーの模様
メッセフランクフルト ジャパン(株)は、ハイムテキスタイル2026開催記念イベントとして、10月27日(月)にカンディハウス東京ショップにて、スペシャルトークイベント「テキスタイルと空間デザイン」を開催、建築・設計関係者中心に30名が参加した。
同トークイベントは、現在都内各所で行われているデザインイベント「ELLE DECOR DESIGN WALK 2025」の一環として、同イベントに参加中のカンディハウス東京ショップを会場に、建築や家具などをメインとする空間デザインにおけるテキスタイルの役割、重要性を訴求すべく行われたもの。登壇したのは、数々の著名な建築家と協業し建築プロジェクトにおいてテキスタイルを提供してきた安東陽子氏とフリージャーナリストの土田貴宏氏。モデレーターはエル・デコ編集長の木熊太郎氏が務めた。
安東氏は、テキスタイルを「装飾」ではなく、空間そのものを形づくる建築的要素として扱ってきたデザイナーだ。自らの作風を押し出すのではなく、建築家の思い描く空間の質感や光の気配を、布によって可視化することを重視している。トークショーでは、そうした安東氏の考え方を表現した実例の数々が紹介された。また土田貴宏氏からは、今年のハイムテキスタイルで話題となったパトリシア・ウルキオラ氏のインスタレーションの解説や、テキスタイルを印象的に活用した海外イベント事例が紹介された。

特別展示中のテキスタイル
なお会場となったカンディハウス東京ショップ2階には、安藤氏がデザインしたテキスタイルが特別展示されている。オーガンジーを2枚張り合わせてシート状にした生地で、光の当たり方でモワレ模様となり、カンディハウスの木目の美しい家具と呼応したデザインとなっている。
特別展示は11月9日(日)まで。

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