壁紙見本帳「BIGACE」
また壁紙見本帳「BIGACE」については、「選び方、じぶんらしく。」をコンセプトに、コーディネートの印象ごとに「SIMPLE」「MEDIUM」「DECORATIVE」の3段階でイメージを提案しています。
このように、それぞれコンセプトの表現方法こそ違いますが、お客様の暮らし方に合わせて、ユーザー目線で提案するという共通した考え方で企画・開発を行いました。
コロナ禍を経て、暮らしを良くしようというニーズが高まったこと、さらにSNSでインテリアの写真を共有する人たちが増えたことで、自分らしく暮らすというユーザーが増えています。かつては北欧やナチュラルといったテイストを切り口に商品を選んでいましたが、そうした今流行りのテイストではなく、もっと自由に自分らしいものを選びたい、というユーザーの気持ちに寄り添える見本帳構成にしました。
もう1つ、3冊に共通した特徴がプレーン化です。サステナブル、安心・安全といった意識の高まりでシンプルな暮らしを求めるユーザーが、特に若い世代で増えています。
「abita ZIONE」では、これまでデザイン性を追求したカーテンを見本帳の前半に収録していましたが、今回は無地を前半に持ってきています。「BIGACE」でも、「SIMPLE」「MEDIUM」「DECORATIVE」の3段階の提案のうち、先頭に掲載しているのは「SIMPLE」です。「Ponleum」にしても、カラー提案は「ライトトーン」「ミディアム」「ダークトーン」という順に、シンプルなカラーをメインにしています。
もちろん3見本帳とも後半部分では、当社ならではのデザインを重視した個性的な商品を提案し、そうしたニーズにも対応していますが、全体的な流れとして、プレーン化への対応を意識しました。
ユーザー目線で暮らしに寄り添う提案を行うこと、そしてプレーン化をベースに、3見本帳が根底でつながることによって、カーテン、壁紙、床材という別々の見本帳でありながら、統一したイメージで活用できるという点が、今回の隠れたテーマになっています。
もちろん3見本帳ともトレンド感、あるいは抗ウイルス性能の充実など単体でも見どころのある見本帳に仕上がっています。その上で、ベースの部分でコンセプトに込めた思いが連動しているということを、感じていただきたいと思います。
なお同社では、「Ponleum」「abita ZIONE」「BIGACE」発刊記念としてオンラインセミナー「暮らしを楽しむインテリアコーディネート~ライフスタイルに寄り添う空間づくり~」を、6月22日(水)〜24日(金)に開催する。
セミナーでは金谷氏による見本帳開発ストーリーの解説や、さまざまなメディアで活躍中のインテリアコーディネーター MAKO氏による空間提案などが行われる。
事前登録制。申込受付期間は5月25日(水)~6月24日(金)。
■「暮らしを楽しむインテリアコーディネート」日程
6月22日(水)11:00~12:00/15:00~16:00
6月23日(木)11:00~12:00/15:00~16:00/18:00~19:00
6月24日(金)11:00~12:00/15:00~16:00
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