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2022年2月14日
【注目の新商品】簡単不織布(かんたんフリース)/中部ワークス


一度剥がして再び貼るという演出

 さて、内装工事業者である同社が、「簡単不織布(かんたんフリース)」の開発をスタートしたのは約10年前のこと。リニューアル工事が増加していく中で、壁紙を剥がしたあとに裏打紙が残るという問題に頭を悩ませていたことがきっかけだ。

 ご承知のとおり、防火壁装仕上げとするための「壁紙標準施工法」では、裏打紙の完全剥離が求められているが、非常に手間の掛かる作業となっている。そこで裏打紙が残らない壁紙の開発を決意、ドイツのフリースメーカー数社からさまざまなフリース紙を取り寄せ、国内の壁紙メーカーと提携し、試行錯誤を繰り返しながら約10年かけて、「貼って剥がせる」画期的な壁紙の開発に成功したという(現在特許出願中)。

 この壁紙が東京内装仕上技能士会の飯島会長の目にとまり、2年前から「ものづくり・匠の技の祭典」の実演に採用され、徐々に注目度を高めているのだ。

 「現在の壁紙市場は、量産品が大多数となり単価の下落が続いています。このままでは収益を確保するのは難しく、若手の職人の確保・育成ができなくなってしまいます。付加価値の高い壁紙を開発することによって、量産品から中級クラスへのステップアップを目指していきます。ぜひ全国の内装業の方々に知っていただきたいですね」と語る㈲中部ワークスの河端三郎会長。

 現在は自社が請け負う地元の内装工事現場で提案しているが、今後は全国の内装工事業者へ販路を広げていく考えだ。

 「簡単不織布(かんたんフリース)」のアイテム数は10柄。F ☆☆☆☆。準不燃。また実演で使われた壁紙にはデジタルプリントが施されていたが、同社ではデジタルプリント機器も導入しており、オリジナルデザインにも対応しているとのことだ。問い合わせは、(有)中部ワークス壁装事業部(076-274-1300)まで。

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