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2020年5月10日
【ウィズ・コロナ特別編】エムザインテリア館


「オンライン相談」の案内バナー

 その具体的な手法であるが、まずビデオ通話のツールには、Zoomやスカイプ、グーグルミートなどと比較検討した結果、オンライン商談システムとして実績のある「ベルフェイス」を導入した。 

 「ベルフェイス」は電話での会話をベースにビデオチャットを併用するもの。アプリのインストール不要でPC、スマホ、タブレット端末に対応、またその画面上で事前に登録していた図面などの資料をお互いに確認し合いながら商談ができる仕組みとなっている。リアルタイムに画面の共有もできるため、例えばWEBページをお互いに閲覧しながらの提案も可能で、他のWEB会議向けツールよりも、現実の提案シーンに沿って使うことができるという(実は今回の取材も「ベルフェイス」を使ってオンラインで行った)。 


オンライン相談の様子

 実際の「オンライン相談」の手順については、まず電話やメールで日時を決め、事前に図面などの資料を送ってもらう。その資料をもとにプレゼン資料を準備し、事前に「ベルフェイス」にアップロード、当日にオンライン上で提案を行う。そして後日、具体的なプランや見積りをメールなどで提示し成約するという流れだ。 

 「まだ慣れない面もありお客様にご迷惑をお掛けすることもありますが、使いこなせれば対面販売と同等、もしくは資料の提示方法がうまくできればそれ以上の提案ができると考えています」 

 徐々に利用するユーザーも出てきており、何より営業自粛への協力意識が顧客の支持を得ることにつながっているそうだ。 



 さて、今回の「オンライン相談」はコロナ対策として導入したものではあるが、松本社長は収束後も新たなビジネスモデルとして発展させることも考えているという。 

 「現在、店舗以外の販売方法としてECサイトの開設を準備していますが、家具や照明は単なる製品販売でもいいのですが、カーテンはそうはいきません。やはり専門店としての提案は不可欠です。そこでこの『オンライン相談』を製品化しECサイトで販売するというプランを立てています。実店舗と同じ客層、商圏をターゲットにして、相談して購入出来るECサイトとして、実店舗と融合した新しい売り方を提案していくつもりです」 

 「今回のコロナは大きな危機ですが、新しいビジネスモデルを構築するチャンスでもあります。考える時間もたっぷりあります。この危機が収束したあとに大きくジャンプできるような準備をしていきます」と語る松本社長であった。

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