住宅リフォーム市場の短期予測
(株)矢野経済研究所は、2019年(1~12月計)の住宅リフォーム市場規模いついて、前年比4.5%増となる6兆4955億円とする推計値を発表した。1~9月は、2019年10月の消費税率引き上げ(消費税増税)に向けて小幅な駆け込み需要が発生、増税後の10月以降は反動減の影響も小さく、年間(2019年1~12月計)で前年比増となった。
分野別にみると、前年(2018年1~12月計)と比較して「設備修繕・維持」分野は5.9%増と好調に推移した。同様に「家具・インテリア」分野も2.8%増となった。一方、「増改築工事」分野は4.5%減であった。
また増税後の2019年第4四半期(10~12月)のみで捉えると、住宅リフォーム市場規模は1兆8274億円(同4.4%減)となった。分野別には「家具・インテリア」分野が前年同期比18.3%減と大幅な減少となった。「設備修繕・維持」分野は「次世代住宅ポイント」が需要の下支えとなり前年同期比1.3%減と小幅な減少にとどまった。
なお「2020年住宅リフォーム市場規模」は、消費税増税後の反動減の影響を受ける1年となるほか、新型コロナウイルスの影響もあり、約6.2~6.4兆円で推移するものと予測している。
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