クリスチャン・フィッシュバッハの新作
日本フィスバ(株)は、「クリスチャン・フィッシュバッハ2020SSコレクション」を6月1日(月)より販売開始した。
昨年の200周年記念コレクションが、アーカイヴをベースにした集大成的なコレクションであったのに対して、今回の新作は、アートディレクター、カミラ・フィッシュバッハ氏が、メキシコなどの南米を旅した時に受けたインスピレーション、ナチュラルな素材や、日焼けした時間の経過と共に色あせた表情から受けたインスピレーションなどをもとに作り上げられているという。
「CRAFT CABANA(クラフト・カバナ)」コレクションは、中南米を舞台に、メキシコのアーツ&クラフトにインスピレーションを受けたカラフルでありながらも素朴な、クラフトマンシップにあふれたもの。ナチュラルカラーをベースにトレンドカラーの「クレイ(赤土)」色をバリエーション豊かに提案している。
また「NEW ANTIQUITY(ニューアンティクイティ)」は、古代ギリシャ・ローマ神話の美しい神々や古の美しさを再認識し、モダンなファブリックへと再解釈したコレクション。複雑な糸の組み合わせや難しい織りのテクニックがふんだんに使われており、優しいオフホワイトやベージュ、金、銀などのベースカラーに差し色としてセージ、ブルーを加えた落ち着きのあるカラーリングとなっている。
なお、日本フィスバでは、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、恒例の新作プレゼンテーションは開催していないが、「2020SSコレクション」をすでに全国のショールームにて展示している(ショールームは現在予約制で運営されている)。
また、ウェブでは、今年1月にパリで行われた、カミラ・フィッシュバッハ氏による新作プレゼンテーションを日本側で再編集した新作紹介ビデオを公開しているほか、新作コレクションのデジタルカタログも公開されている。
ESTIVAL(エスティバル):メキシコのネイティブアートからインスパイアされたフローラルデザイン。手織りしたレーヨンとポリエステルミックスのベース生地に、ポリエステルには染料がのらない特殊なプリントを施すことで、かすれた、色褪せたような風合いを生み出している。2色展開で、レーヨンとポリエステル素材の配分を変えることで、かすれ具合を変え、色違いを作り出している。
SELVA(セルバ):光沢の美しいベルベットを葉のデザインにハンドカットし、それを無地のポリエステルタフタ生地にアップリケしたもので、手仕事によるハンドクラフト感とラグジュアリーな素材がマッチした、味わい深い生地となっている。
CONTOUR(コントゥール):ゴールドやシルバーの煌びやかなラインのキューブが重なりあってできた、クラシカルでありながら洗練された幾何学柄のデザイン。
EPONA(エポナ):古代ローマの女神の名を由来とし、ヨーロッパで好まれるパティナ(年代を経て出てきたしみなどによる趣のある壁面の様子)を小さいダイヤモンドが重なり大きなウェーブを形成するといったデザインにより表現。マットな面とシャイニーな面が折り重なり、フラットでありながら奥行きのある表情の美しさが特徴。
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