カミラ氏によるプレゼンテーション
日本フィスバ(株)は、4月18日(木)・19日(金)の両日、東京・銀座の観世能楽堂(GINZA SIX内)にて、「クリスチャン・フィッシュバッハ」の新作プレゼンテーションを開催した。
今年は、1819年にスイス・サンガレンで創業した「クリスチャン・フィッシュバッハ」の創立200周年という記念すべき年にあたる。それに合わせて発表された新作は「Jubilee Collection(記念コレクション)」。現在、世界中でこの新作発表イベントが計画されており、フランス、ドイツ、イタリアに続き4カ国目となる日本では、本社からCEOのマイケル・フィッシュバッハ氏、アートディレクターのカミラ・フィッシュバッハ氏が来日、福岡、大阪、東京、名古屋の4都市でプレゼンテーションが行われている。東京は3都市目。
ハイライトの「ニュートピア」
マイケル・フィッシュバッハCEO
その「Jubilee Collection」のコンセプトは「伝統」と「革新」の融合。創立200年記念の特別なコレクションという位置付けで、ファッションやトレンドにフォーカスするのではなく、これまでの歴史やノウハウを再解釈し、さらに未来を見据えたコレクションとなっている。
数々の華やかなテキスタイルの中で、「Jubilee Collection」のハイライトとなるのが「ニュートピア」である。同社のもつアーカイブや国立美術館に所蔵される作品などさまざまなデザインアーカイブをミックス、それらを拡大縮小しながら鮮やかにまとめるとともに、ボトム部分には現代的なグリッチアートを差し込んでいる。グリッチアートとはテレビ画面などがショートしたときに出現するデジタルカラーをアートとして捉える芸術運動のこと。つまり「ニュートピア」のデザイン内にはアーカイブの再解釈だけでなく、現代アートとの融合が表現されていることになる。
プレゼンテーションでは、カミラ・フィッシュバッハ氏が、これら新作テキスタイルのデザインを1つひとつ解説、既存柄との組み合わせ方なども紹介した。
プレゼンテーションに先立ち日本フィスバの田原克行社長は、「クリスチャン・フィッシュバッハ」200年の歴史をスライドで紹介、その後マイケル・フィッシュバッハCEOが挨拶に立ち、「ファミリービジネスとして200年という長きにわたり引き継いできましたが、一番のポイントはお客様の支援がないとつづけらなかったということです。日本では間もなく50年になろうとしています。皆さまのご支援、心より感謝いたします」と感謝の言葉を述べた。
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