『CHLOROPHIELD』
アッシュ・ぺー・フランス(株)では、同社が展開しているライフスタイル業態「Bazar et Garde-Manger」(バザー・エ・ガルド-モンジェ)のバイヤー兼コンセプターであるマルト・デムラン女史のライフスタイル・ブック『CHLOROPHIELD(クロロフィルド)』をこのほど刊行。さる5月27日には、著者のマルト・デムラン女史と、パートナーのフランク・ドラが来日し、東京・表参道の旗艦店舗でトークイベントを開催した。
マルト・デムラン(Marthe Desmoulins)女史は、パリにオープンした伝説のブティック“Absinthe”(アブサント)を通じて、パリのファッション界をにぎわした伝説のバイヤー。13年間の歴史に一区切りをつけた後は、6年にわたり舞台衣装のデザインを担当するとともに、東京、NYのショップのバイイング、ウィンドウ・ディスプレイ等を手がけ、2004、2005年、パリの合同展「CASABO」やマルセイユのインテリアショップのアートディレクション、「ESMODE」のディレクションに従事。2007年からは、ライフスタイルを提案する新業態「Bazar et Garde-Manger」プロジェクトをスタート。2010年3月には、「Bazar et Garde-Manger」の路面店を展開している。
マルト・デムラン女史(右)とフランク・ドラ氏
ちなみに、「Bazar(バザー)」は、 あらゆるもの(不思議な物)が溢れる雑貨屋を意味し、「Garde-Manger (ガルド-モンジェ)」は、冷蔵庫がなかった時代の食べ物を保存しておくための貯蔵庫のこと。過ぎ去っていく時間の中で、一生とっておきたくなるようなもの、楽しく暮らすために必要なものを見つけ出す喜び、そして不思議なオブジェを集積することを目指しており、フランスを中心とするヨーロッパのインテリア雑貨、照明、キッチンツール、ファブリック製品、オブジェ、アート、南仏で買い付けたユーズド家具などを取り揃えている。
新著『CHLOROPHIELD(クロロフィルド)』は、「クロロフィル」と「フィールド」をかけあわせたもので、“緑”が好きなマルトのために、デザイナーにしてアーティストのドラが考えた造語。内容は、新しい刺激に満ちたパリを離れ、移り住んだ南仏プロヴァンスにおける、季節の移り変わりや、忘れかけていた海や山、田舎の景色、アートとアンティーク、ガーデニング三昧の暮らしを写真とドラのイラストで紹介している(全60ページ、税別2500円)。
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