太陽工業のオフィス
内装用の「膜天井」
「膜や」を自称し、スポーツ施設、公共ホール、展示スペースなど、さまざまな空間シーンにおける大型テント構造物や、内装用の「膜天井」を展開する太陽工業(株)(荒木秀文社長)は、東京・池尻大橋に立地する東京本社のリノベーション工事を推進。「働き方改革」や「生産性向上」といった時代のキーワードに沿って、同社製品の「膜天井」などを活用したダイナミックなワークプレイスへと転換することで、ヒトモノ情報がオンタイムで繋がる環境を実現するとともに、テント構造によるオフィス空間のリノベーション事業にも一層注力していきたいとしている。
同社の東京本社ビルは1993年に建設された、地上8階建て。営業・設計・工事・本社系部門が入った重要拠点だが、近年は業容拡大に伴い手狭ともなっていたそうで、昨年1月から社内にプロジェクトチームを立ち上げ、省スペース化とともに、人々が自然に集い、情報が共有される空間をテーマに検討を重ねてきたという。
大阪市立大学医学部名誉教授で健康科学研究所所長の井上正康医博によると、人間の身体はデリケートで、目に光が当たるだけでメラニン色素を生み出し、光の揺らぎや乱反射光を受けるだけでストレスホルモンを生成してしまうが、この法則を逆手に取り、ホルモンをコントロールすることで、低ストレスの癒し空間を提供できる可能性もあるとのことで、膜の物性をフルに利用し、膜による光の透過吸収特性を生かし、「雑光」「雑音」を制御することが、低ストレスで健康・美容にもいい次世代型オフィスの創成につながるといった評価を得ているという。
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