花田正孝実行委員長
インテリア業界の祭典「第41回 JAPANTEX 2022」が、来る10月26日(水)〜28日(金)の3日間、東京ビッグサイト東3ホールにて開催される。
周知の通りコロナ禍で2020年、2021年のリアル展は2年連続で中止となっているため(昨年はオンライン展として開催)、今回は2019年以来、3年ぶりの開催となる。期待が高まる「JAPANTEX 2022」の見どころについて、花田正孝実行委員長に語っていただいた。
(インテリアビジネスニュース2022年10月10日号より)
――リアル展の開催は3年ぶりとなりますが意気込みをお聞かせください。
花田 「JAPANTEX」はNIFの基幹事業であり、またインテリア業界にとっても非常に大切なイベントですが、新型コロナウイルス蔓延によりリアル開催を2年連続で見送ることとなりました。出展者と来場者の安全を第一に考えての苦渋の決断でした。
そうした状況の中で、昨年はオンライン展を実施しました。会場までなかなか足を運べない遠方の方にも情報をお届けできるというメリットはありましたが、その一方で、インテリアはやはり「見て・触って・感じる」ことが重要だということを再確認することにもなりました。
コロナ禍という意味では、いまだに感染者数も多く収束したとはいえない状況ですが、政府も経済活動を止めないという方針に転換していますし、NIFとしても今年は何としてもリアル展を開催するという強い決意で準備しています。開会式には高円宮妃殿下にもご臨席賜ることが決まっています。もちろん感染防止対策は万全を期していますので、ぜひ会場にお越しいただき、「見て・触って・感じる」リアル展の醍醐味を味わっていただきたいと思います。
――今年の見どころをお教えください。
花田 第一の見どころとなるのが、NIF会員企業をはじめとするインテリア関連メーカー各社が一堂に会することです。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2020年から約3年間、各メーカーともリアルでの新作発表会が実施できませんでした。多くの企業がオンラインを活用して情報発信をしてきましたが、先ほど述べた通りインテリアは「見て・触って・感じる」ことが大切ですから、実物を見たいと思っている方は多いはずです。
そこで今回の「JAPANTEX」は、メーカー各社によるリアルでの合同発表会の場として位置づけたいと考えています。出展者によっては3年分の新製品を発表するところもあると聞いています。まさにメーカーの新製品を一気に見ることができるインテリア業界の合同発表会としてご期待ください。
――企画関連はいかがでしょうか。
花田 今年はテーマを「暮らしが変わる、インテリアの力」とし、コロナ禍を経て変わった暮らしの中で、インテリアだからこそできることを出展者とともに提案します。
メイン企画となるのが「インテリアトレンドスクエア」です。国内外のファブリックスメーカーが集結し最新ファブリックコレクションを展開する展示エリアと「ウィンドーズパラダイス」の2エリアで構成しています。特に「ウィンドーズパラダイス」は必見です。これはNIFと公益社団法人インテリア産業協会との共催で、窓装飾プランナーとインテリアコーディネーター(IC)のダブル資格者4名(木村さん・迫間さん・大嶽さん・長屋さん)がこだわりの窓装飾を提案する人気企画です。実は2020年、2021年も関係者は実施を目指して準備していましたから、今回は2年越しの実現となります。内容も相当にブラッシュアップされていますから、見応えのある窓装飾提案をお見せできると思っています。
また特別展示として第2回目となる「デジタルプリント・インテリアフォーラム」も注目です。この3年でデジタル技術は大きく進化するとともに、ビジネスでの活用もかなり進んでいます。同エリアでそうしたデジタルプリントの最新技術、ビジネス活用をご確認ください。
施工関連では、全国建設インテリア事業協同組合連合会(ジェイシフ)と関東建設インテリア事業協同組合(ジェイシフ関東)が共催で「ジェイシフ全国技能競技大会・第33回ジェイシフ関東技能競技大会」を会場内で連日開催します(26日「塩ビ床材」、27日「壁装仕上げ」、28日「施工デモンストレーション」)。全国から腕自慢の技能者が集まりその技術を競い合います。
そして人気のセミナー・トークセッションでは、デザイン、ビジネス、エシカルなど旬なテーマを捉えたプログラムを3日間で計12本実施します。
この他にも、「第19回インテリアデザインコンペ」受賞作品のパネル展示、テキスタイルデザイン関連大学の学生による作品展「YOUNG TEXTILE」、最新のデザイン照明を紹介する「アカリ・イマージュ」などの企画はこれまで以上に盛りだくさんです。
さらに合同開催として「ジャパンホーム&ビルディングショー」、「アジア・ファニシング・フェア」が同じ東ホールで行われます。東ホールで開催される展示会合同のスタンプラリーも行います。豪華景品が当たりますのでチャレンジしてください。
なお会期終了後の11月9日〜来年1月31日の期間は、「JAPANTEXオンライン」を開催し、リアル展で発表した情報を引き続きご覧いただけます。リアルとオンライン双方のメリットを活かした形になると考えています。
――最後に来場者へメッセージをお願いします。
花田 「JAPANTEX」の意義とは、新製品、新サービスといった情報との出会い、そしてビジネスパートナーなど人との出会いではないでしょうか。3年ぶりのリアル開催となる今年は、特に「出会いの場」の創出というテーマを意識し、ビジネスに直結する情報や新規パートナーとのつながりをご提供したいと思っています。
ぜひ会場で、新しい出会いを探してください。
――ありがとうございました。(聞き手・善明剛史)
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