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特集

2014年8月13日
【連載】Interian Color――色を活用して夏を快適に
(社)日本パーソナルカラリスト協会 渡部尚子氏


大きな氷と地ビール

残暑お見舞い申し上げます。東京は毎日暑い日が続いております。熱中症や日射病で具合の悪くなった人が続出、というニュースもよく聞きます。こんなときに思わず食べたいのは「かき氷」ではないでしょうか。最近、かき氷専門店があちこちに誕生しているそうです。“天然氷”を使っていたり、さまざまなフレーバーを用意したり、と工夫をこらしているようです。

かき氷といえばシロップの色が印象的です。市販されているシロップで赤はいちご味、緑はメロン味、黄色はレモン味、といったところでしょうか。わからないのが青いシロップ。“ブルーハワイ”味となっているのが多いようですが、いったいどんな味なのでしょうか。もともとはブルーキュラソーという青いお酒を使ったカクテルの名前が“ブルーハワイ”。ラムネ味、ソーダ味、なかにはフルーツ味など、市販されているシロップはメーカーによって味がさまざまなようです。味よりも色。赤、黄、緑と並べると青が欲しくなったのかもしれませんね。最近は天然果汁から作られたかき氷シロップも多く見られますが、            幼い頃、食用着色料のシロップをかけたかき氷を食べて、舌が赤くなった、緑になったとはしゃいでいたことを懐かしく思い出します。

さて多くの人が青と白の組み合わせで、涼しさを連想するのではないでしょうか。色には温度感という心理効果があり、青は寒色と呼ばれ、寒さ・冷たさを感じる色と言われています。暑いこの時期には、少しでも暑さを和らげようとさまざまな工夫をされると思いますが、色彩も一役買うことができます。青は涼しさを感じるだけでなく、心を落ち着かせてくれる色でもあります。自律神経のなかでも副交感神経に働き、脈拍を落ち着かせ、血圧を安定させる効果があると言われています。暑くてイライラしがちなときに、青を見て冷静に心地よく、安らぎを感じさせてくれます。青と白の組み合わせと言えば、晴れた日の空と雲の色や、海と波の色でしょうか。この青と白の組み合わせもそれぞれの色の面積や、色の明るさ・暗さ、また色が鮮やかなのか、色みが薄いほうがいいのかによっても、感じ方が違うと思います。インテリアにおいてもこの時期には、風を感じるレースのカーテンや海を感じる貝殻などを飾るなど、目で涼しさを感じる工夫をされると思いますが、色も活用していただいて、ソファーの色に合わせておくクッションの色や、ダイニングテーブルとランチョンマットの色の組み合わせに、涼しさを取り入れていただきたいと思います。
先日、鎌倉の小町通りを散策していましたら、店頭に大きな氷と地ビールなどを入れた大きな樽を見かけました。きっと水が冷たくなっているだろうな、と手を入れてみたくなりました。暑い日は昼間からビール!?大人の方にはブルーハワイのかき氷よりも、こちらの方が魅力的かもしれませんね。

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