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特集

2014年5月9日
【連載】Interian Color――鶯のさえずりより
(社)日本パーソナルカラリスト協会 渡部尚子氏


鶯色、モスグリーンが似合うのは
ディープオータムの人

我が家の近くに「うぐいす坂」と呼ばれる坂があります。昔からこのあたりに鶯が生息しているからなのでしょうか。毎年家の近くで、鶯のさえずりを聞くことができます。鶯というと梅、というイメージがありますが、我が地元の鶯は梅の花が終わった3月頃からおそらく梅雨を越えた初夏まで、そのきれいな声を聞かせてくれます。先日時間があったので、ゆっくりとそのさえずりを聞いていましたら、おなじみの「ホーホケキョ」という声の「ホー」という始まりの音が高い音、低い音、中間の音の3パターンを順番に聞かせてくれたのには驚きました。時々、その順番が違ったりするところもご愛嬌。同じ場所から聞こえてくるので、おそらく一羽なのだと思いますが、その声にとても癒されました。鶯のこのさえずりは、他の鳥に対して自分の縄張りを宣言しているためだとのこと。自分自身をアピールしているのだそうです。

さて、久しぶりに、私どもの本業(!?)であるパーソナルカラーをテーマにお話したいと思います。その方が生き生きと輝いて見えるように、その個性と魅力を最大限に活かすことのできる色をご提案するのがパーソナルカラリストです。まさに自分自身をアピールするためのサポートをしております。
よく「好きな色と似合う色は違うのですか?」とご質問をいただきますが、そうとも言えるし、そうは言えない、というあいまいなお答えになってしまいます。たとえばその方が「赤」が好き、とおっしゃるのなら、その方にお似合いの「赤」があります。ひとくちに赤、といっても神社の鳥居のような朱がかった、暖かみのある赤もあれば、赤ワインの赤のように少し冷たい感じのする、青みがかった赤もあります。従って赤が好きな方にはお似合いの赤をご提案することができます。ただし残念ながら、好きな色が輝いて見えなくなってしまう色、というケースもあるのです。それでも好きだから身に着けたい。そのような場合こそ、パーソナルカラリストがお役に立ちます。いかにその人の個性を活かしていくか、その人らしさを表現できるかがパーソナルカラリストです。その方が好きな色、身に着けたい色ならば、どのように使うのがいいか、どう表現したらいいかを、お客様の希望を踏まえて、適切にアドバイスしていきます。

インテリアにおいても、クライアントの希望は最も重要な要素だと思います。リフォームを題材にした某テレビ番組でも、家族の思い出や歴史、その生き方を前面に押し出したリフォームが目立ちます。素人ながら時々「ん?」と思えるものもあるのですが、それでもその家族らしさを表現でき、なによりもクライアントに喜んでもらえるのが一番なのだと思います。プロフェッショナルというのは、知識や技術だけではなく、なによりも応用力が必要なのだと感じます。
今朝も鶯のさえずりを聞いてきました。ここにいるよ、と教えてくれるのですが、私はまだお目にかかったことがありません。

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