「JAPANTEX 2024」の目玉企画である「ウィンドウズパラダイス」は、今回「シェアハウス その楽園で暮らす人たち」をテーマに、4人のMADOWTSUKAI(窓使い)が、腕によりをかけた提案を展開し、華やかに競演した。
この「ウィンドウズパラダイス」は、ご存知のように、インテリアコーディネーターと窓装飾プランナーのダブル資格所有者であるインテリアのプロが、彩も豊かに、暮らしを提案するもの。この企画を通じて、業界企業を巻き込み、様々な形でコラボして、一つの場を創造してきた。
本来であれば、「ウィンドウズパラダイス」のコーナーだけでなく、出展企業のブースとも連動して、さらに一層盛り上げて欲しいところである。
そのためには、もっと早い段階でテーマや展示プランを各社と共有しなければならず、関係各位は忙しくなるだろうが、やってみる価値はあるのではないだろうか?
また、完成した空間を、会期が終わったら解体するのではなく、ウェブを通じて、ジャパンクォリティの最旬インテリアとして、広く海外に発信していくべきだろう。
木村さちこ氏と林準也氏によるメインゲート
さて、今回の展示を駆け足で見ていくと、まずメイン通路に面したエントランス部分は、木村さちこ氏(ダルクデコ)と林準也氏(ジェイファブリック)の両ベテランが担当。チェルシー、日本フィスバ、マナトレ、ナショトレの輸入ファブリックも使用して、「アーツアンドクラフツムーブメントトリビュート」「ベネチアの風景」「大きな栗の木の下で」「生命」「沈黙の妖精」「薔薇と小鳥」という詩的なテーマで構成。メインゲートはウレス社の透明のカーテンレールをヒントに、光と浮遊感をテーマに製作。ギャザーカーテンは、三種のシアーを少しずつ重ねて縫製。芯地を二段使いにしてギャザーの存在感を示した。
神谷真千氏による日本画家のアトリエ兼居室をイメージした「京 ×画×生」
次に「京×画×生」は、神谷真千氏(インテリアホソイ)が手がけた、京都の文化に憧れ、研鑽を重ねる女流日本画家のアトリエと居住空間を表現したもの。生の京都に触れる感性豊かな作品。
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