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2024年5月28日
【この人に聞く】
長崎インテリアコーディネーター協会 副会長兼事務局長 古川光輝 氏
フリーICになりたい人の味方となり
協会会員になるメリットを確立したい


古川光輝 氏

 長崎インテリアコーディネーター協会は、現在会員数16人の小さな集まりです。

 会員のほとんどが会社に所属しています。フリーランスは3〜4人で、独立してインテリアの仕事で生計を立てていくにはどうしたらいいか、仕事の取り方を学ぶことが、今後の大きな課題だと認識しています。

 本来、ICの仕事は本当に多岐に亘ります。
 しかし、例えば住宅メーカー所属のICは、壁紙選びとか、引渡し後のオプション販売とか、所属する会社で決められている範囲のことしか経験しておらず、それぞれの知識に偏りがあると言えます。

 それでも、仕事量がたくさんあればいいのですが、長崎で新築マンションは、それほどたくさんは建ちません。それにインテリアのコーディネートは自社内だけでまかなって、フリーランスに外注するようなケースは少ないようです。従って、フリーランスのICは、自分で仕事を取りに行くぐらいでないと、生活は難しいでしょうが、学ぶべきことは多いと言えるでしょう。

 そうした中、長崎IC協会の会員数は年々減少傾向にあり、会員同士の相乗効果で、エナジーを生むことができていないというのが現状です。それはやはり、協会に魅力が乏しいことが原因と言えるのではないでしょうか。

 見学ツアーなどのイベントを企画しても、いつもの熱心な常連5~6人が集まるぐらいで、参加しない人から見ると、いつも仲良しの人たちだけが集まっているという感じになり、疎外感を持つ人も出てくるかもしれません。

 数年前に実施した協会会員アンケートでも、仲良しだけで固まっているのではないかと言われる会員さんもおられたとか。当然、その様な意図はありませんが、皆さんが満足いく、活発な協会にしていけるように貢献したいと思っています。

 協会発足から十数年になりますが、今後続けていくのであれば、活動にちょっとずつでも付加価値をつけ、続ける意味があるようにしなければいけないと言えるでしょう。
 例えば個人的には、協会内で、仕事の紹介し合いができたらいいなと考えています。

 長崎インテリアコーディネーター協会の会員になれば仕事に結びつく、自分の得になると考えれば、参加したいICさんも出てくるかもしれません。

 長崎のICは少数ですが、少ないから、小さな団体だからこそ、逆に活躍できる余地が大きいと思います。もちろん、そのためには、IC個々人が、もっとスキルアップして、建築士さんやリフォーム業者さんのデザインとどう違うのか明確にし、長崎県におけるICの存在をブランディングし、広く知らせていく必要があるでしょう。


 私自身、現在は会社に所属していますが、ゆくゆくは独立して、インテリアショップを持つことが長年の夢です。このご時世、ショップを持たず、フリーランスでいた方が、場所に縛られず、仕事のフィールドも広がる気もして、迷う気持ちもありますが。

 先日は、店舗改装のデザインを任されました。今後は、そうしたデザイナー領域の仕事や、マンションリノベーションなど、経験が少ない、様々な分野の仕事に取り組んでいきたいと考えています。長崎インテリアコーディネーター協会が、そうした、フリーランスになりたいICの力になれる組織であればと考えております。

 今後とも、インテリア業界各位のご支援を賜れれば幸いです。

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