リノベる(株)は、「中古マンション購入+リノベーション」ユーザーの住まいトレンドを調査した「リノベる。住まいづくりトレンド」を発表、「脱リノベ感」「多幸感」「キャンセル消費」といったトレンドワードを打ち出した。
第1のトレンドとして設定されたのが、リノベらしくないが今らしい「脱リノベ感」の空間である。これまでのリノベーションでは、駆体現し、古材・無垢材、カフェ風がトレンドだったが、今はそうした文脈からあえて離れたミニマルで洗練された空間を求める声が増えているという。ファッション業界ではじまった「Quite Luxury(静かなぜいたく)」という価値観を背景に、表層的な装飾よりも質の高さや佇まい宿る豊かさを大切にする感性が住空間にも波及しているとしている。
第2のトレンドとなっているのが、脱・間取りの常識である。オーダーメイドの住まいづくりでは常識にとらわれない自由な間取りが増えている。近年は動線効率を高める「タイパ」や空間を無駄なく使う「スペパ」志向が強まり、今年は手間やコストを省く「キャンセル消費」が注目されている。住まいでも「やらなくていいことはやらない」という考え方が広がり間取りの自由度がさらに高まっている。例えば、廊下にメインの洗面を設える「廊下洗面」。洗面を廊下に出すことで脱衣スペースが広くなる。また浴槽レスもトレンドに。スペパの考え方から浴槽をなくしてシャワースペースのみにするケースも多くなっている。さらに間取りに回遊動線を取り入れることでタイパを高める動きも活発化している。
このほか、トレンド3として多幸感をベースにした「韓国インテリア」、トレンド4として節約+快適性として「省エネニーズ増」もあげられている。またすべてのトレンドの根底には「ウェルビーイング」という考え方が存在しているとまとめられている。
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