11月の半ばになって、ようやく日本列島は急に冷え込み、カーペットの出番も増えてきたのではないでしょうか。
近年、寒くなってくると話題となるのが“ヒートショック”。著しい寒暖差が身体に大きな負担をかけ、脈拍や血圧上昇を引き起こします。その危険性を小さくするものとして期待されるのが、我らがカーペットです。
フローリングで大丈夫?
フローリング床の場合、寒い朝、ベッドから出て、足裏が床に触れた時に冷たく感じ、つま先立ちで歩いてしまうなんてことはありませんか?まさに、マジでヒートショックする5秒前です。
冊子「新訂カーペットはすばらしい」(14~15頁)によると、空気を多く含むカーペットは熱伝導率が小さいため、足裏の温度低下の幅が小さく、肌で感じる“接触温冷感”も暖かく感じます。
カーペットのパイル繊維内に隠された空気層が断熱材として働き、熱を逃しにくくしているのです。
逆に、フローリングなどの場合、足裏の皮膚の持つ熱が床に逃げるため、瞬間的に皮膚温度が下がってしまうことになります。
カーペットの空気層が肌にやさしく、冷たさが伝わりにくいものであり、それを示す科学的なデータもあります。ヒートショック対策としては、室内の床をフローリングにするよりカーペットにした方が良いのは明らかでしょう。
地道にPRしていきます!
にもかかわらず、お医者さんがヒートショックについてテレビなどで語るとき、「カーペットを敷きましょう」との言葉はまったく出てきません。効果があるのは分かっているのに故意に避けている、反カーペット勢力の大きな力が働いているとしか思えないぐらい不自然です……。少し言い過ぎました。当組合、カーペット業界のPR不足です。
この10年、私たちは「カーペットでハウスダスト対策!」と言い続け、動画もつくってPRを続けてきました。その甲斐もあって、一般紙でも紹介されるなど、徐々にではありますが、世に認知されるようになってきました。
こうした経験を生かし、「カーペットでヒートショック対策!」もたくさんの方に知ってもらえるよう地道に努力を重ねていきたいと思います。(日本カーペット工業組合事務局)
【お知らせ】
冊子「新訂カーペットはすばらしい」はPDF ファイルで公開しています(無料でダウンロード可能)。当組合ホームページにアクセスしてください。
【読者プレゼント】
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