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2023年6月12日
【腰袋アイデア選手権】クロス事業協会
職人のこだわりのつまった「腰袋」
上位5名の個性的な腰袋を紹介


「腰袋アイデア選手権」の参加者と関係者

 オンラインIBNにて既報の通り、(一社)クロス事業協会(倉田浩延代表理事)は、内装職人が身に付ける「腰袋」のデザイン・アイデアを競い合う「第3回腰袋アイデア選手権」を、さる5月20日、練馬区立区民・産業プラザにて開催、計23名が参加し腰袋のアイデアを競い合った。

 会場では腰袋の実物展示の他、参加者によるプレゼンテーションを実施、使いやすさや軽量化の工夫、デザイン性の追求、さらにはそこに収める道具の工夫(手作りが多い)などそれぞれの個性とこだわりが存分に訴求され、非常に見応えのある選手権となった。

 結果はすでにオンラインIBNにて紹介しているので、今回は上位5名の腰袋のこだわりポイントを紹介していきたい。


高久淳一氏


武井智仁氏


森田栄一氏

◆第1位高久淳一氏(クラフトインテリア)

 カッターの位置を最適化するために考案したというベストタイプの腰袋である。天井を施工する際、通常の腰袋ではカッターを取るときに目線が下にいってしまうが、肩についていれば便利という発想がはじまりという。ベースはアメリカの軍事関連会社が職人向けに販売しているベストで、内装職人向けではないため施工道具を入れるポケットは、サバゲーショップでガンホルスターなどピッタリ合うものを買い揃えていき今の形ができあがった。結果的に腰への負担が軽減されるといった効果もあった(夏は相当に暑いそうだ)。

 また道具については、バケツで水洗いできるようにアルミやチタン製で統一している。


◆第2位武井智仁氏(ウォールニューウェイブ)

 軽量スリムがコンセプトのスタイリッシュな革製腰袋である。

 左側のシンプルな地ベラホルダーは自作したもので、磁石をつけて落ちないように工夫している。また右側のホルダーはその内側にカッター等が入るようなポケットがつけられている。メーカー製の腰袋をバラして取り付けたそうだが、メリットは仮にカッターを取りそこねてもホルダー内に落ちるため、床を傷つけないこと。

 またカッターは持ち手の部分を60度で液体化するプラスチックを加工して自作したものとのこと。


◆第3位森田栄一氏((株)morelink)

 前回優勝者の森田氏は、前掛けスタイルの珍しい腰袋を着用している。刷毛やローラーなど使用頻度の高い道具のみを腰袋に入れて、その他の道具は別の袋に入れて脚立などに引っ掛けておくという。

 なるべく軽くし作業性を高めているのが一番のポイントである。


瀬尾匡則氏


君和田重則氏

◆第4位瀬尾匡則氏(ADS(株))

 とにかく見た目のカッコ良さにこだわったという瀬尾氏の腰袋は、アメリカのワークブランド「カーハート」で一式取り揃えたおしゃれなもの。洗濯可能でいつでも清潔に保てるのも特徴という。

 また道具へのこだわりも強く、小型レーザーを腰袋に吊るしていること、ローラーの持ち手をドライバーの持ち手に変更、地ベラも特注で製作している。


◆第5位君和田重則氏((有)KWC)

 こちらも見た目にこだわったという君和田氏の腰袋はダック生地製のもの。デザイン性だけでなく軽量で機能的でもある。その一方、水気が残るとカビてしまうため、手入れは欠かせないという。

 道具としてはいつでも垂直が取れるよう、レーザーを常備しているのが特徴だ。




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