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2023年1月12日
【この人に聞く】
一般社団法人日本壁装協会ワコアフリース委員会 委員長 丸山知昭 氏
フリース壁紙の日本規格「ワコアフリース」
周知に向けPR動画「紹介編」「施工編」公開


丸山知昭 氏

 (一社)日本壁装協会ワコアフリース委員会では、現在世界で主流となっているフリース壁紙について、日本市場での普及を目指して独自規格「ワコアフリース規格」を制定するなどさまざまな取り組みを進めています。

 もともとフリース壁紙は2009年頃にドイツで誕生したものです。1990年代後半からドイツの壁紙市場は縮小傾向が続いており、その復活を図るためにドイツの主要壁紙メーカーが一体となって開発したのがフリース壁紙でした。

 フリース壁紙とは、パルプとポリエステルなどの合成繊維を混合した不職布を用いた壁紙のことで、寸法安定性に優れ、剥がす際に裏打ち紙が残らないという特性があります。このフリース壁紙の登場以降、ドイツの壁紙市場はV字回復することになりました。

 その要因の一つが施工性の高さです。ドイツではDIYが一般的ですが、従来の壁紙はきれいに貼ることが難しいという問題がありました。それがフリース壁紙なら誰でも簡単にきれいに貼ることができ、またきれいに剥がせることから、一気に壁紙ブームが発生したのです。

 もう一つがデザイン性です。フリース壁紙は強度が高く、表面にガラスビーズやLEDなどさまざまな素材を施すことができます。またデジタルプリント技術によって大柄なデザインが増えるなど、華やかなデザインが登場したことで人気に拍車がかかりました。
 それが次第にヨーロッパ各国に広がり、さらにロシアや中国も壁紙ブームとなり世界へ拡大していきました。

 このようにフリース壁紙が世界に広まる中で、日本市場にも輸入品が入ってくるようになり、また日本製のフリース壁紙も開発されはじめました。しかしながら、その時期は世界各国でフリース壁紙が製造されていて、中には寸法安定性や剥がしやすさという特性が劣っている製品も多々見受けられるようになっていました。

 そこで当協会では、まずは日本市場におけるフリース壁紙の規格をしっかりつくる必要があると考えて2014年に担当委員会を設立、さまざまな試験・協議を重ねて2019年3月に「ワコアフリース規格」を制定しました。


ワコアフリースマーク

 その規格とは、寸法安定性が接着剤塗布後の幅方向の伸びが0.5%以下(塩ビ壁紙は約1%)、剥がしやすさについては基準接着剤で貼って剥がすを2回繰り返しても裏打ち紙がほとんど残らない、というものです。
 同規格に適合し当協会に登録したフリース壁紙を「ワコアフリース壁紙」、接着剤を「ワコアフリース接着剤」と呼び、それら製品に「ワコアフリースマーク」を表示することで、皆さんがフリース壁紙を安心して選べるようにしました。

 こうした体制がしっかりと整備できたことから、今年度より次のステップとして「ワコアフリース」の周知に向けて取り組んでいるところです。具体的には当協会HPに専用ページを立ち上げた他、「ワコアフリース」の特徴をまとめたPR動画「紹介編」と施工方法をまとめた「施工編」の2本の動画を制作しました。当協会HP上で公開していますので、ぜひご覧ください。

 現在、日本の壁紙市場は塩ビ壁紙が約9割以上、そのうちの6〜7割が量産品と言われており、業界全体が低価格ゾーンでの商売を余儀なくされています。その中で、「ワコアフリース」という新たな選択肢を提供することで、こうした状況を少しでも変化させることができるものと期待しています。 (談)


動画 ワコアフリース(紹介編)


動画 ワコアフリース(施工編)

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