
		平沼進 氏
	
 抗菌製品技術協議会は、抗菌・抗カビ・抗ウイルス加工製品の効果や安全性の基準を満たした製品を認証し、「SIAAマーク」の表示を認める業界団体です。コロナ禍で壁紙や床材などインテリア製品の「SIAAマーク」認証製品が増加しましたから、インテリア業界の方々も「SIAAマーク」を目にする機会が増えたのではないでしょうか。
 当協議会の設立は1998年になります。きっかけは、その前々年にO157が発生し抗菌製品が急増したことでした。日本には抗菌効果に関する法律上の基準がありませんから、効果の信頼性が低い抗菌製品が多数出回ってしまう状態に陥ってしまいました。
 そこで抗菌剤メーカー、製品メーカー、抗菌試験機関など104社が集まり当協議会を発足、抗菌製品の効果や安全性のルールを定めて、それに適合する会員企業の製品に「抗菌SIAAマーク」を認証したのがはじまりです。その後、2001年に抗菌加工製品の試験法と効果をJIS化し「JIS抗菌適合」を表示した「SIAAマーク」の運用を開始、2007年には国際規格であるISOでの試験方法を確立しISO番号を表記した現在の「SIAAマーク」の運用を開始しました。また2012年に「防カビSIAAマーク」、そして2019年に「抗ウイルスSIAAマーク」の運用をスタートしました。
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