
「コンソラーレ」施工イメージとデザイン
もう1つ、コロナ禍で感じたことが光です。この閉塞感はどこか長雨のようで、いつか光が射して欲しいと誰もが思っていたでしょう。そういう気持ちの中、ふわふわと飛んでいる蝶に日差しが当たったのを見て、そこに希望を感じたんです。
これまでも生き物を描くことを考えたりしましたが、自分の中で納得することがきませんでした。このコロナ禍で蝶に希望の光を感じて、はじめて生き物を描いたのが「コンソラーレ」でした。
これまでのSHは、具象は花でしたが、「コンソラーレ」は蝶を具象で描き、植物はシルエットで表現しています。注意したのは組織づけの際に蝶が張り付いているようにならないことです。浮遊感を出すために蝶は緻密になりすぎないよう風通織を採用しました。
今回、蝶を描いたことで私自身も自由になったと感じています。出会いがあればもっといろんなモチーフに挑戦していくつもりです。
この他、「オノラーレ」、「コンソラーレ」と組み合わせる生地として2018年発表の「ヴェルゴラート」に新色を加えました。ぜひコーディネートを楽しんでください。
「オノラーレ」、「コンソラーレ」ともに、新しい挑戦でありながら、今までのコレクションをつなぐSHの集大成ともいうべきデザインになったと自負しています。

「コンソラーレ」SH9777

カタログ表紙
(株)川島織物セルコンは、新コレクション「光と香りの色」発表にあわせて、全アイテム(41柄172アイテム)を収録したカタログを発行した。
ブランドコンセプト、製作ストーリー、コーディネートイメージ、施工例、さらに価格表も含めて「Sumiko Honda」を網羅した一冊となっている。問い合わせは(株)川島織物セルコン・営業担当まで。
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