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2021年7月27日
【プロダクトナウ/開発者インタビュー】
抗ウイルス壁紙・カーテン サンゲツ


抗ウイルス加工カーテン


カーテンの抗ウイルスイメージ

 (株)サンゲツ(安田正介社長)は、抗ウイルス壁紙全点(33点)の「SIAA抗ウイルス加工認証」((一社)抗菌製品技術協議会)の取得、および「SEK抗ウイルス加工・制菌加工認証」((一社)繊維評価技術協議会)を取得した抗ウイルス加工カーテンの発売を、6月に相次いで発表した。すでに昨年11月にはSIAA認証取得の抗ウイルス床材を発売するなど、同社では抗ウイルス商品のラインナップ強化と第三者機関での認証取得を加速させている。

 そこで今回は、壁装事業部商品開発課の坂戸雅彦課長、およびファブリック事業部商品開発課の窪田秋彦課長に同社の抗ウイルス商品の動向と商品戦略を伺った。

より安心できる室内環境を提供するため
「SIAA」「SEK」の認証取得を推進
住宅ニーズでの拡大見据えてバリエーションアップ図る


抗ウイルス壁紙


壁紙の抗ウイルスイメージ

 ――抗ウイルス商品の動向についてお聞かせください。

 坂戸 もともと抗ウイルス壁紙は医療・福祉施設などの限定したニーズに対応したものでしたので、不燃壁紙として12点のみ展開してきました。それがコロナ禍以降から需要が高まり、住宅市場へも広がりをみせていることから、6月に新発売した壁紙見本帳「ファイン1000」では29点(新柄21点)に大幅増強しました。うち15点は準不燃壁紙として、住宅にも使いやすいデザインや施工性にこだわって開発したものです。

 それとともに取り組んだのがSIAAの認証取得です。「ファイン1000」収録の壁紙をはじめ、既存の抗ウイルス壁紙も含めて全33点で認証を取得しました。

 窪田 カーテンについては、「SEK抗ウイルス加工認証」がスタートした2015年から、抗ウイルス加工カーテンの開発をはじめました。防炎剤との相性の問題で開発に時間がかかりましたが、2016年発刊の「コントラクトカーテンvol.9」ではじめて3柄7点を収録しました。発売当初は市場に浸透しませんでしたが、昨年からのコロナ禍により、医療・福祉施設での需要が急拡大しています。

 6月の新商品投入は、さらなる需要の拡大に対応したものです。これまでは、医療・福祉施設向けのネット付きカーテン・非遮光・レースのみのラインアップでしたが、新たに、遮光1級カーテン・制電カーテンで、抗ウイルス加工品を発売しました。これは、「コントラクトカーテンvol.10」に収録する生地に、抗ウイルス加工を施したものを別品番で展開する形です。これで計5柄19点のラインアップとなり、すべてのアイテムにおいて「SEK抗ウイルス加工・制菌加工」の認証を取得しています。

 ――「SIAA」や「SEK」の認証を取得する意義は何でしょうか。

 坂戸 商品開発にあたっては、社内でもしっかりとエビデンスをとって進めていますが、抗ウイルスに関しては特に慎重を期すべき内容ですから信頼性の高い第三者機関の基準をクリアした商品を提供するということが重要だと考えています。

 現在、抗ウイルス商品を開発する際には、「SIAA」、あるいは「SEK」等の認証の取得を目指していくという方針となっています。

 先行して「SIAA」を取得している床材では、第三者機関の認証によって使用する抗ウイルス剤の安全性が担保される点についても、医療・福祉業界の方々に高く評価されています。

――今後の商品展開についてお聞かせください。

 窪田 現在販売するカーテン5柄19点はすべて単色となっていますから、今後はカラーバリエーションを拡充するなど、住宅市場向けのデザインを開発していきます。

 坂戸 壁紙については、今回の「ファイン1000」で大幅に拡充をしましたので、今後は状況をみながら検討していきたいと考えています。また、壁紙だけでなく、リアテックや床材での抗ウイルス商品展開、SIAA認証の取得も進んでおり、カーテンも含めて、より安心できる室内空間をトータルで提案していくことが、弊社の役割だと思っています。

 窪田 弊社では抗ウイルス商品の専用冊子を発刊し、WEB上でも抗ウイルス特設サイトを公開しています。新商品の発表にあわせて更新していますので、情報収集にぜひご活用ください。

 ――ありがとうございました。


抗ウイルス特設サイト トップ画面 https://www.sangetsu.co.jp/pickup/antiviral/



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