
上野の国立西洋美術館で「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」が開催されている。ファン垂涎の名画61作品は全て初来日で、一番人気はフェルメールの『ヴァージナルの前に座る若い女性』である。かくも日本におけるフェルメール人気はすさまじい。
さて旧聞に類する話で恐縮だが、数年前、雑誌アエラ編集部から取材を受けた。内容を紹介すると「フェルメールの時代は室内装飾品として絵画が全盛の時代。当時の市民は少ない人で5枚、多い人は100枚前後の絵画を保有していた。それだけでなく絵画はオランダの重要な輸出品であったが、18世紀を迎えると同時にパタッと途絶える。原因は新たに登場した壁紙が絵画を駆逐したという説は事実か?」というものであった。
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