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2016年2月8日
JAFCA 「高齢者を元気にするカラーデザイン研究会」(仮称)立ち上げ


パネルディスカッション

 (一社)日本流行色協会(JAFCA)は、「高齢者を元気にするカラーデザイン」をテーマとするパネルディスカッションを、2月5日(金)、東京・千駄ヶ谷のナガセグローバル人財開発センターにて開催した。

 JAFCAでは、身体機能の変化や世代の違いによるカラーデザインの志向性、またカラーデザインの心身への影響等々、高齢者を元気にするカラーデザインを、業種を横断して研究し、成果をビジネスと社会貢献に役立てることを目的に、新たに「高齢者を元気にするカラーデザイン研究会」(仮称)を立ち上げる。今回はそのスタートとして、美のスペシャリストとして資生堂トップヘア&メイキャップアーティストの大久保紀子氏、建築の立場から(株)日建設計の神津昌哉氏が登壇し、モデレーターのJAFCAクリエイティブディレクター、大澤かほる氏とともに、高齢者に関わる色彩の問題をそれぞれの経験から問題提起した。大久保氏は、解剖学的な知見を踏まえて、メイクすることで「化粧筋」の働きを活性化し、高齢者にとっては筋トレに相当するレベルの運動につながるだけでなく、脳や心、口腔ケアにも好影響を与え、自発性を引き出すことなどを紹介。これは、化粧療法として医療機関等でも認めらており、同社では現在62名のビューティーセラピストを擁し、介護福祉施設等に向けて、資生堂ライフクオリティー事業として、高齢者がいきいき輝き続けるための美容教室を開催するなどしているという。

 また神津氏は、設計者の立場から、過去に手掛けた高齢者福祉施設の事例を紹介。神津氏のデザインは、いわゆる福祉向けのデザインではなく、入居者に対して人生の先輩としての尊厳を重んじた空間づくりが大切であること、空間の色彩やデザインの違いで見当識をサポートするウェイファインディングの考え方が、過去の経験では、色数が多すぎて混乱につながったこと、そもそも認知症のお年寄りはあてがわれた色彩にしないのではないかといったことなどと話した。
 「高齢者を元気にするカラーデザイン研究会」に関する問い合わせはJAFCAまで。

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