①天井高があるエントランス
森澄子 氏
●HOTEL BALZAC
ホテル・バルザック 8区
美しい私邸のようなホテル、
パリジャン・スタイル
シャンゼリゼ通りから直ぐの静かな脇道、バルザック通りに位置しています。歴史あるこの場所はオノレ・ド・バルザックの最後の居住地。バルザックはご存知のように、19世紀のフランスを代表する小説家で、90の長編、短編があり代表作として『人間喜劇』などを執筆した方です。
このホテルは、1930年代風のエレガンスで高級感ある、美しい私邸のようにリニューアルされました。デザイナーは、フェステン・アーキテクチャーのデュオです。
彼らのデザインは、その場所の歴史、背景に焦点をあて、上質な素材を大切に、自分達の独自のアイデンティティを尊重しながら再解釈し作り出します。以下要点をみていくと……
①エントランスは、天井高がある大きな空間でアロマの香りとBGMが心地よくラグジュアリー感が漂っていました。
壁と天井には、オーク材のパネルが貼られ温かみある雰囲気です。ミニマムですっきりとしたラインで、洗練された空間。床には磨き上げられた市松模様の大理石が美しいです。ソファーは上品で贅沢な白い生地。
光の芸術的な演出で、昼も夜も空間に陰影を作り出します。色調パレットは、アイボリー、ベージュ、コニャク、ブラウンなど、ニュートラルで有機的な色調です。
この記事は購読者専用記事となります。インテリアビジネスニュースをご購読 いただけますとユーザーID、パスワードを発行いたします。
|
|