(株)リビタ(南 佳孝社長)が企画プロデュースする「大人の部活が生まれる、これからの街のシェアスペース」をコンセプトにした施設「BUKATSUDO」が、6月25日(水)、横浜みなとみらいの造船ドック遺構「横浜ランドマークタワー ドックヤードガーデン(国重要文化財)にプレオープンする。
「みなとみらい 21」の玄関口にそびえる横浜ランドマークタワー敷地内に、現存する商船用石造りドックとしては、日本で最も古い「旧横浜船渠第 2 号ドック」を後世に伝えるべき資産として復元して生まれたのが、国の重要文化財「DOCKYARD GARDEN」である。今回のドックヤードガーデン活用事業については、横浜市、(公財)横浜市芸術文化振興財団、三菱地所(株)、三菱地所プロパティマネジメント(株)がみなとみらい21地区の創造的活動の発信、定着に向け、協働で取り組みを進める中、昨年11月に財団が活用事業者の公募を行い、審査の結果、みなとみらいにおける様々なコミュニティの活動を創造する「大人の部活」をコンセプトとする提案のあったリビタを選出。民間事業者が歴史的建造物を公的主体が借り受け、文化芸術創造都市・横浜へ寄与する拠点を整備すること、あわせて関係団体が協議会を設置し活用事業者の運営をサポートすることにより「公民連携」で創造的活動を推進することになったもの。
BUKATSUDO 部室
BUKATSUDO 部室
施設名称「BUKATSUDO」(817平米)は、「ぶかつ堂」のように発音する。ローマ字のロゴデザインでは下線が付されている「DO」には、「動」や「道」に加えて、「堂(人々が集う場所)」の意も込められており、約9万人のみなとみらいのオフィスワーカーや、居住者、来街者等の市民が肩書きをはずして集い、日常を豊かにする趣味の活動や、街を豊かに変える活動(=部活)が生まれ、動き出す、(家でも職場でもない)サードプレイスとなることを目指している。
「BUKATSUDO」の使い方・楽しみ方は様々で、街のシェアスペースとして、利用者と対話しながらつくりあげていく考え。施設は、シェアキッチンやスタジオ、アトリエ、ミーティングルーム等をレンタルスペースとして備え、会員制のワークラウンジや部室のほか、レセプションを兼ねて、誰もが気軽に立ち寄ることのできるコーヒースタンドを併設。様々な活動を受け入れる自由活動空間が、利用者の使い方、楽しみ方の可能性を広げ、自発的な活動を促す仕掛けで、部活が生まれるきっかけとしての講座やワークショップも随時開催し、コミュニティを生み出し、そして街へ根付かせることを目指す。
なお、今回のプロジェクトでは、クリエイティブディレクション等を、「DESCENTE SHOP TOKYO」「d-labo二子多摩川」など、本を中心にした場づくりで話題の内沼晋太郎氏(NUMABOOKS)、アートディレクションを、リップスライムやFPMなどのCDパッケージ、PV等を手掛けた原徹氏(groovisions)が担当。またインテリアデザインは『GQ』や『カーサブルータス』でも注目される田中裕之氏(HIROYUKI TANAKA ARCHITECTS)が、コンテンツディレクションには、丸の内朝大学でグッドデザイン賞を受賞した、古田秘馬氏(umari inc)が受け持っている。
「BUKATSUDO」の今後の可能性について、リビタの内山博文常務は、特定の遊休不動産の活用ということだけにとどまらず、得られたノウハウをもとに、この施設を卒業していくグループを近隣の遊休ビルへ仲介したり、空洞化が目立つ商店街の空きスペースを活動の場として利用してもらったり、コミュニティの活性化も視野に水平展開していくことを考えていきたいとしている。
なお、「BUKATSUDO」は、10月のグランドオープンに向けた助走期間にあり、今後様々なイベント、ワークショップ等を開催していく。
BUKATSUDO シェアキッチン
BUKATSUDO ワークラウンジ
BUKATSUDO シアター形式で100人収容できるホール
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