NIBUNNO外観
日本に拠点を構える台湾のデザイン事務所、BXG(株)(李章聖代表) は、「泊まれるギャラリー」をコンセプトに、東京タワーにほど近い、東麻布の自動車部品倉庫だったビルをリノベーションした、4年間限定の複合施設「NIBUNNO(ニブンノ)」を、6月10日(土)正式オープンした。
この「NIBUNNO」は、東京オリンピック後の2020年に解体予定の建物を賃貸借し、4年後に更地に戻る条件を逆手に取って、宿泊施設(2部屋)、デザインオフィス、ショップ、ラウンジ機能を備えた複合施設として展開していくもの。リノベーションを担当したのは、日本と台湾2拠点で活動を行う建築家の虎尾亮太氏(虎尾+謝建築設計)で、李章聖代表、ブランディングマネージャーの林唯哲氏、許庭嫚氏ら台湾のクリエイターとともに空間を作り上げたという。
ネーミングの「NIBUNNO」(二分の)は、二分に(半分に)解体された空間 、残されたビルの寿命を意味しており、 解体途中のスペースを表現するため、元倉庫の名残りを半分だけ解体した建物全体を展示スペースと見立て、アートギャラリーとして使える空間を目指したとのこと。6階建てのビル全館で、東京藝術大学を中心とした美術大学学生の作品や台湾人デザイナーのクリエーションなど、日本と台湾発のオリジナル作品を随時展示し、ゲストに日台のクリエーションの魅力に直接触れる機会を創出し、ギャラリーの中に滞在しているかのような新しい宿泊体験を提供するとともに、日本と台湾をつなぐ交流展やイベントを積極的に展開していくことで、日台クリエイティブ交流の架け橋となる様々な活動に取り組んでいきたいとしている。
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