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リノベーション

2017年1月31日
世界文化社の旧耐震ビルキャリア総合支援機能をもつ複合施設へ再生

 (株)リビタ(都村智史社長)は、(株)世界文化社(鈴木美奈子社長)の元本社ビル(旧名称:世界文化社別館/1963年竣工)を、認可保育所、子育て・教育支援施設、イベント・セミナースペースのある複合施設「セブンアネックスビル」へと再生するプロジェクトにおいて、リノベーションの企画コンサルティング並びにプロジェクトマネジメントを行い、2016年12月に行政手続きが完了した。



 「家庭画報」をはじめ数々の雑誌や書籍を出版する世界文化社は、「セブンアネックスビル(旧世界文化社別館)」を、2011年の東日本大震災以降、倉庫・スタジオとして利用していたが、2014年よりリビタでは、世界文化社の企業資産の有効活用(CRE)による新たな収益事業創出のため「世界文化社別館リノベーションプロジェクト」の企画コンサルティングをスタートし、世界文化社の創立70周年の節目にあたる2016 年に、子育て・教育・キャリア総合支援の機能をもつ複合施設「セブンアネックスビル」開業までの支援を行った。

 旧世界文化社別館は約半世紀前に建築された旧耐震建物であったが、国土交通省のガイドラインに基づく法適合状況調査を実施し、現行法に適合させるための是正計画を策定するとともに、建築物の耐震改修の促進に関する法律(通称:耐震改修促進法)に基づく計画の認定を受け、耐震補強と用途変更を合法的にかつ同時に解決する建物再生アプローチにより、同規模の建物をスクラップ&ビルドするよりもコストを大幅に抑えたという。デザインコンセプトは、子どもの感性を意識した暖かみのあるデザイン。ファサードはアースカラーのテラコッタタイル仕上げとし、無骨な耐震補強ブレースをリズミカルに配置した大小の窓で見え隠れさせながら表情をつくっている。内壁仕上げには、ガラスビーズ入り漆喰塗をポイントで使用する等、人の手が感じられるような自然素材を選択し、機能とデザインの両立に配慮した。

 「セブンアネックスビル」には、6階に、数々の雑誌や書籍を出版してきた経験を活かして、世界文化社が新たに主催・運営をするカルチャー教室を開設、刊行物の著者を講師に迎え、幅広い世代を対象とした出版社ならではの講座を提供している。また1~3階には認可保育所、4~5階には複数の学習塾や習い事を同一施設内外で両立することができる習い事付きアフタースクールが入居し、ビル全体が「子どもから大人までが学べる場」となっている。

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