プリズムテラス
エントランスのサイン
(株)サンゲツ(近藤康正社長)は、今年3月に東京・日比谷の「日比谷パークフロント」内12・13階に新オフィス「PARCs Sangetsu Group Creative Hub(以下、PARCs)」を開設、4月25日(木)にプレス向け内覧会を行い、「PARCs」内部を公開した。今号では、最先端のオフィス概念「ABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)」を存分に取り入れつつ、新たなアイデアや価値を創出するための工夫が散りばめられた「PARCs」の一端を紹介する。
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まず拠点名である「PARCs」は、「Parade of Cs(Cのパレード)」に由来している。この「C」には、人・モノ・コト・情報のつながりを示す「Connect」や「Collaboration」、想像力を生み出す「Creativity」、果敢に(Courage)変化し(Change)挑戦し続ける(Challenge)といったさまざまな意味が込められており、それら「C」がパレードするように集う場であることを表現している。
サンゲツグループでは、長期ビジョン【DESIGN 2030】において、「スペースクリエーション企業へ」という企業像を掲げているが、まさに「PARCs」は、それを体現するようなオフィスとなっているのだ。
その象徴となるのが、12階のエントランススペース「プリズムテラス」である。光が無数に重なる「プリズム」をイメージした空間で、カフェを併設し、社員のワークエリアとしてだけでなく、社外とのミーティングの場としても活用できるオープンラウンジとなっている。
日比谷公園の自然と一体化
最大の特徴は日比谷公園を一望する絶景だ。窓際に置かれたグリーンは、日比谷公園に実際に植えられている植物からインスピレーションを受けたものを選定、日比谷公園の自然がそのままオフィスにつながっているように演出している。ソファなどの家具類は背の低いものをチョイス、この風景全体を楽しめるように工夫しているという。
「プリズムテラス」では各種イベントを積極的に実施していくとのことで、先般の「サンゲツデザインアワード」最終審査会のほか、今年度の入社式も執り行ったそうだ。
ここから先はワークエリアとなるが、当然ながらフリーアドレスが導入されている。各デスクにはモニターが設置されており、その日働くデスクを選び、自身のノートPCをモニターにつなげるとマルチスクリーンで作業ができるようになる。
こうした通常のデスクだけでなく、集中して仕事がしたい場合に使用する「集中ボックス席」、ファミレスの席のように大きなテーブルを備えるボックス席(通称:ファミレス席)などが各所に設置され、仕事内容に応じて働く環境を選択できるようにしている。基本的に各席には電源コンセントが設置されているが、自由に仕事場が選べるようにモバイルバッテリーも完備する。
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