片手でシェードの開閉が簡単に
先頃開催されたJAPANTEX2022で注目されたアイテムの一つに、トーソー(株)(前川圭二社長)が昨年7月に発売した、ローマンシェード「クリエティ」の新メカ「ループレス」がある。
これは、シェードのループ状の操作チェーンやコードがないので、小さな子供がいる家庭でも安心安全に使用できる点が評価され、2021年の第15回キッズデザイン賞「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン部門」にて受賞したもの。
操作コードのループがなく、チャイルドセーフテ ィーの面から高く評価された
ツインシェードも一体操作できる
操作はグリップを軽く引くだけ
また「長年に渡りローマンシェードを国内に広めてきたトップメーカーが、その操作部分の安全性・操作性改善のため、これまでの昇降機構自体を見直した本製品の社会的意義は大きい。外観のシンプルさから、以前より多様なデザインのスクリーンに馴染むという点も素晴らしい」との理由で、2021年度のグッドデザイン賞も受賞している。
ちなみに、「クリエティループレス」では、操作性も大きく改善され、幕体はグリップを引くだけで簡単に上がり、下すときも軽く引くと自動で降下。「ループレスツイン」では、2本のグリップを同時に引くことで前幕・後幕を一緒に操作することが可能で、赤ちゃんを抱いたまま、あるいは洗濯かご等を持ちながらでも、片手で楽に開け閉めができる。
これは、「Room Clip Award2022」(5面別項参照)のトレンドにおける、ハンガーにかけたまま洗濯物を収納するなど、家事そのものの合理化を目指す第7位「やめ家事テク」、両手がふさがった状態でもドアの開閉ができる第10位「スマートロック」に共通するニーズと言えるだろう。
当初は主に、チャイルドセーフティの観点から評価された「ループレス」は、別の意味でも現在の生活トレンドにマッチしているわけで、今後の展開が楽しみである。
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