
オラフ・シュミット氏
メッセフランクフルト ジャパン(株)は、11月11日(火)、ザ・ペニンシュラ東京 24F ザ・スカイルームにおいて、テキスタイル関連3見本市である「ハイムテキスタイル」「テクテキスタイル」「テックスプロセス」の概要を紹介する合同プレス発表会を開催した。
同プレス発表会では、ドイツ本社より来日したテキスタイル&テキスタイルテクノロジー部門の総責任者であるオラフ・シュミット氏が、現在世界のテキスタイル市場がおかれる状況を解説しながら、それに対して有効な内容で行われる3見本市の概要が紹介された。
オラフ・シュミット氏によれば、世界のテキスタイル市場は地政学的な課題、不安定な経済状況、インフレ圧力、消費者需要の冷え込みなど不透明な状況に陥っている。その中で、「ハイムテキスタイル」は2000年からいち早くサステナビリティに注目、さらに2024年には「Economy(経済)」と「Ecology(生態)」を融合させ、環境配慮と経済性の両立を図る「ECONOGY(エコノジー)」という新概念を発表、持続可能な製品にはビジネスとしての裏付けが必要とし、企業が自社のサステナブルな製品や製造プロセスを発信できるよう支援してきた。「ハイムテキスタイル」においても、テキスタイル業界のプラットフォームとしてサステナブルを積極的に取り上げ、需要と供給を的確に結びつけてきた。
さらに次回の「ハイムテキスタイル2026」(会期:2026年1月13日〜16日)では、新たな基軸としてAIとデジタルの活用を掲げる。注目の「ハイムテキスタイルトレンド2026」では、「Craft is a Verb(クラフトは動詞である)」をコンセプトにAIと伝統技術の融合を提案、さらにパトリシア・ウルキオラのインスターレーション「among-all」ではAIを活用した没入型デザインを展開する。
この他、前回新設されたカーペット・ラグエリアはさらに拡充、ベッド関連ではドイツマットレス産業協会の協力のもと新たに「Sleep & meet」を立ち上げ、マットレス分野の有力ブランドが顔を揃える。
また「テクテキスタイル」と「テックスプロセス」については、2026年4月21日(火)〜24日(金)に同時開催される。「テクテキスタイル」は、産業用繊維、不織布、機能性アパレルテキスタイルなどの商材を専門とする国際見本市で、革新的な技術、機能性テキスタイルが先行して発表される。「テックスプロセス」ではテキスタイル製造・加工技術専門の国際見本市。いずれも「ハイムテキスタイル」同様、サステナブルおよびAI、DXへの取り組みが進んでおり、次回開催時にはさらなる進化が予想される。
オラフ・シュミット氏は、「ハイムテキスタイルをはじめとするテキスタイル関連見本市は、不透明な時代における信頼と安定の出会いの場です。あらゆる製品カテゴリを網羅し、小売業者、メーカー、量産向けサプライヤーに新しいビジネスチャンスをもたらします」と締めくくった。
なお「ハイムテキスタイル2026」は、2026年1月13日(火)〜16日(金)にドイツ・フランクフルト国際見本市会場にて開催される。来場に関する問い合わせは、メッセフランクフルト ジャパン(株) 海外見本市チーム(TEL:03-3262-8444)まで。
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