暑さ対策への関心高まる
住生活に特化した日本最大級のソーシャルプラットフォーム「RoomClip」を運営するルームクリップ(株)は、投稿写真や検索キーワードなどのデータを基に住まいや暮らしについて調査・研究をする「RoomClip住文化研究所」より、「夏の暮らしの新スタンダード」に関する投稿・検索データと実際の投稿の分析をまとめたレポートを発表した。
「RoomClip」に投稿された2025年の「暑さ対策」に関するコメントは、2020年と比較して6.09倍、検索は3.18倍に増加するなど関心度は大きく高まっている。「RoomClip住文化研究所」は、その膨大な投稿データより、今年の夏の暮らしにどんな変化が起きているのかを分析した。その結果、生活者は手軽な日用品から住宅そのものに至るまで、4つの段階に分類できる多層的なアプローチでこれらの課題を解決し、夏の暮らしを豊かにしていることが分かった。
ステップ1では、冷感マットやガーゼケットの使用、涼しげなカラーのインテリア、爽やかな香りなど日用品など手軽なアイテムによる工夫で対応する。ステップ2では、サーキュレーターとエアコンと組み合わせる、あるいはシーリングファンなどを使い効率的な空気循環するなど「複合冷房」による家電を併用した工夫が行われている。そしてステップ3では、DIYや内窓(二重窓)の設置などリフォームによる設備のアップグレード、最終段階のステップ4としてZEH(ゼロエネルギー住宅)など住まいそのものの性能を重視する家づくりが行われている。
同研究所は今回のレポートで、「猛暑」と「電気代高騰」という2つの大きな課題に対し、生活者が手軽な日用品から住宅そのものに至るまで、多層的なアプローチで暮らしを豊かにしていく様子が明らかになっており、一時的なことや小さな工夫に留まらず、長期的な大きな工夫へとアプローチの幅を広げていくという、生活者の新たな価値観が存在していると分析している。
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