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2019年1月22日
「パリ デコオフ2019」開催 主なエディター新作情報


巨大ランプと巨大椅子

 「パリ デコオフ2019」が、1月17日(木)〜21日(月)の期間、フランス・パリのインテリアショールームで開催された。

 今年は「デコオフ」開催から10年にあたる。すっかり人気も定着し、「“rendez-vous”―世界のデザイナーやデコレーターとお逢いしましょう」をキャッチフレーズに、右岸と左岸の各社ショールームと期間限定で出現するポップアップショールームが新作を発表。その言葉通り、世界から訪れるインテリアデザインに係る人達と交流を深めている。

 今回の開催エリアにはお馴染みの巨大ランプに加え巨大な椅子が登場。各社展示は10年の文字があしらわれ、趣向を凝らした新作と展示で訪れた人々にインスピレーションを与えていた。

レポート:網村眞弓(あみむら まゆみ)

■主なエディターの動向


「エリティス」は新しいショールームをサンジェルマン・デ・プレにオープン。広くなったショールームはクリーンな印象で、フロントルームに新作を貼ったシーン展示がされている。「ショールームのオープンにあたり、これまでのコレクションを見直すことができた」「埋もれていた自社のアーカイブを振り返る機会となり、改めてそれぞれのコレクションを認識した」と語る社長のパトリス氏。多彩な壁紙コレクションパネルが圧巻である。


「ピエールフレイ」は新たに家具を加えた。ファブリック、壁紙、ラグに家具が加わり、評判も上々。他にはないエスプリがあり、もともとのサイズも大きくなく、フルオーダー対応できるそうである。


ルリエーブルグループの「タシナリー&シャテル」は、ヴェルサイユ宮殿の修復にも係る伝統をもつ。今回の新作発表に際し、特別にマリーアントワネットの部屋に使われた貴重なアーカイブコレクションの解説を行い、伝統の織技術を若手に伝承し今もなお改良を怠らない研鑽と革新について語られた。


「クリスチャン・フィッシュバッハ」は今年創立200周年を迎える。昨年より始めた壁紙を今年も新作発表。伝統のファブリックにラグ、壁紙とラインを拡充し、クリエイティブディレクターであり社長の奥様でもあるカミラさんも、「忙しい、けれどとても良い忙しさ、充実している」「伝統と革新がキーワード」と、200年ロゴの前でこれまでにも増して順調な様子を語ってくれた。


「C&S」はアイコンの一つでもあるフォルセナッティ・アーカイブを現代の技術でタッチを加えリフレッシュした。その精工なプリント表現はそのままに、ゴールドやシルバーといったメタリックタッチが加えられ、良い作品群となっている。


「デザイナーズ・ギルド」はフローラル、マーブル、ジオメトリックなど、時を超え親しまれるモチーフを今のテイストとして巧みにアレンジ。明るくフレッシュなコレクションを発表。グループの「クリスチャン・ラクロワ」からは新たに壁紙を発表しブランドを充実させている。パラダイスの森の新作パネル壁紙。パノラミックでかなり良い。製品は300Hだが日本と同様の天井高に貼られている様子より、日本のモジュールにも問題なくフィットしそうである。知名度もあるデザイナーの参入に今後の展開が期待される。

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