特集
2008年11月16日配信
2008年11月16日配信 | ||||
ジャパンテックスは業界活性化の「手段」 ビジネスの場として活用すべき JAPANTEX2008実行委員長 武藤弘之氏 |
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-(社)日本インテリアファブリックス協会 | ||||
■ジャパンテックスの使命とは 出展者、来場者の意識改革も必要 まずは今年のジャパンテックスを企画するに当たって、何を重要なテーマに掲げて進めてきたかという「想い」の部分からご説明いたします。 一番大切なことは、ジャパンテックスは目的ではなく手段であるということです。NIFは見本市運営会社ではありませんから、展示会を開催して4日間の会期が終わればそれで終了、ということではなく、そこから導かれる結果が重要であるということです。
一方、出展者にとっての目的とは、出展することによって新しいお客様、新しい販路を開拓し自社の製品、サービスを採用してもらうことです。逆説的に捉えれば、すでに目的が達せられているならばジャパンテックスへ出展する必要はないということでしょう。 もう一つ、最近のジャパンテックスでは、一般消費者の来場を促進してきました。消費者に対する真の啓蒙活動とは、BtoBが活性化されてはじめて達成出来るものですが、現状はそれが出来ていません。消費者はそれをもどかしく思い、自分の欲しいものを自分で選びたいという欲求を持つに至りました。インテリアに夢を求めている消費者が、インテリアの源流に触れることでその欲求に沿えるかもしれない、そう考えジャパンテックスを消費者にも開放しているのです。 しかしこのような消費者動員も大切ですが、基本的にはBtoBの活性化がジャパンテックスの使命です。良い出展者が出ているから来場者が真剣に見る、逆にビジネスに活かそうとする来場者が多数来るから良い出展者が集まる、というキャタピラのような無限循環にならなければ、良い展示会にはなりません。そういう展示会をつくることで日本のインテリアを成熟させていく、その手段としてジャパンテックスがあるということです。 そのためには出展者、そして来場者の意識も変わっていく必要があるでしょう。 出展者は会期の4日間だけの勝負では成功は勝ち取れません。良い商品を展示することはもちろん、それを一人でも多くの来場者に伝えるために、開催前から商品のPR活動をスタートすべきでしょう。来場促進、DM、電話勧誘などの事前活動を積極的に行い、開催当日は事前アポイントをした来場者と具体的な商談をし、そして翌日から営業活動を開始するというスケジュールで臨んでいただきたいと思っています。 来場者については、案内状をもらったから行ってみるか、という安易な意識では得るものは少ないでしょう。案内状、あるいは報道などでさまざまな情報が出ています。そうした情報を事前に自分で集めて、どのような商品、サービスが会場にあるのかチェックしてくる必要があります。その上で自分が知らないものはないかと真剣に見ることです。昔からの知り合いと旧交を温めるのも悪いことではありませんが、それだけでは何の成果も上げられません。 真剣に見れば、必ずプラスαにめぐり合えることが出来ます。ジャパンテックスについて、いろいろなご意見、ご不満のある関係者も多いと思いますが、もう一度真剣にジャパンテックスと向き合っていただきたいと思っています。 ■技術力の高い企業が多数出展 ビジネスのヒントが満載 それでは、ジャパンテックス実行委員会として具体的に何をしてきたのかということですが、出展者と来場者をキャタピラのような無限サイクルとするためには、NIF会員企業だけで出来ることは限られています。パワーはありますが、これまでにないアイデアが必要です。 その意味で、今回は目新しい企業をたくさん誘致しました。規模は大きくありませんが、技術力の高い企業がたくさん出展します。 出展面積は昨年と比べて減少しましたが、出展者数という点では、逆に増えています。 出展企業ブースだけでなく、アトリウムでのメイン企画「HOTPOiNT」は、「IPEC」「インテリアフェスティバル」との共同企画としてさらに魅力を増していますし、インテリアセミナー他各種企画の充実など、来場者の満足を得られるだけのネタは十分に仕込みました。 次に出展者のために何をしたのか、ということですが、これは当然ながら来場者を多数集めることです。 例年通り出展企業、特にNIF会員企業による動員がメインとなりますが、これだけではリフォーム業者や設計事務所など、インテリアの隣接業種に広がっていきません。 今年はNIF独自の動員活動として住設メーカーや照明メーカー、設計事務所関連への働きかけを積極的に行いました。住宅・リフォーム関連業者、設計士など幅広い分野から多数来場する見込みです。 また日装連にも引き続き協力をお願いしています。ただ今回は同じ業界の仲間として、お客様としてでなく当事者としてジャパンテックスを盛り上げる立場に立っていただきたいと伝えました。単組への個別訪問も行い、単組によっては視察バスを復活していただいたり、案内状の追加注文をいただくなど、主旨に賛同され積極的に協力していただけることになりました。 来場目標の3万5000名は十分達成出来ると思っています。 今回のジャパンテックスには、質の高い出展者、そして多くの来場者が集まります。是非ジャパンテックスをビジネスの場として大いに活用し成功させていただきたいと思っています。 ■JAPANTEX2008実行委員長 インタビュー ジャパンテックスは業界活性化の「手段」 ビジネスの場として活用すべき ■インテリアトレンドショー 第27回JAPANTEX2008 見どころ情報 見どころ情報-6/アトリウム企画「HOTPOiNT」 「波紋・HIROGARU」をテーマに 見どころ情報-5/WTP活動の集大成 繁盛店の7つの常識とは? 見どころ情報-4/『キルトの集い2008』 見て、買って、体験! 見どころ情報-3/企画展示「j布エコロジー」 見どころ情報-2/インテリアセミナー 厳選の8講座を開講 見どころ情報-1/インテリアデザインコンペ2008 ■同時期開催「IFFT/インテリア ライフスタイルリビング」情報 インテリアの総合見本市に変貌 世界のテキスタイルエディターが集結する「heimtextil×lifestyle brands」 世界に先駆けて公開 「heimtextil TRENDS 2009/2010 Preview」 JAPANTEX2008のホームページ http://www.japantex.jp/ |
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