本紙紙面
ミドル・アッパー市場へのシフト

YINUO

SHOUJI
この他、YINUOはウールやリネンに特化し独自の世界観を表現、SHOUJIはテキスタイルを活用した壁装材を新提案、織物ならではのデザイン性とシームレスな仕上がりを強調してPRした。
さらに、ポルトガルパビリオン、BYDやDERSIYONなどのトルコ企業、イギリスのPT、中国の輸入企業YADAが展開するデザイナーズギルド、Fischbacher 1819といった海外メーカー・ブランドにも注目が集まった。
トレンド発信も「豊かな暮らし」

トレンドエリア
こうしたミドル・アッパー市場へのシフトは、今回発信された2027年のライフスタイルトレンドにも表れていた。
世界的なトレンド予測会社NellyRodi Agencyが提案したテーマは「BREATHE UP!」。具体的には、大胆な美意識や豊かなテクスチャー、クラフトマンシップによって個性を表現する「RE-DECORATE」、シンプルなデザインと機能性によって心身を回復させる空間を提案する「RECONNECT」、再生素材や新たな製造プロセスを通じて循環型のものづくりを追求する「RE−USE」という3つの方向性を提示した(トレンド詳細はこちら(ネリー・ロディー・エージェンシー セシル・ローゼンストラウチ氏の解説))。
次なる市場としてラテンアメリカに注目
そしてもう1つ、今回興味深かったのが、新たな海外市場としてラテンアメリカに目を向け始めた点だ。
会期中にはブラジルの専門家によるラテンアメリカ市場についてのセミナーが行われた。人口規模が大きく、都市化や中間所得層の拡大が進む同地域では、住まいが単に生活するための場所ではなく、自らのアイデンティティやライフスタイルを表現する場として捉えられる傾向が強まっているという。
中国メーカーは、欧米や日本といった既存の輸出市場だけではなく、成長余地の大きいラテンアメリカを次なる有望市場の1つとして捉えはじめているわけだ。
下請け型の大量生産から、デザイン、機能、ブランド、ライフスタイル提案による高付加価値型ビジネスへのシフト。そして新たな海外市場へ。今回のインターテキスタイル上海は、中国ホームテキスタイル産業が次の成長モデルを模索する姿を映し出す展示会となった。
「インターテキスタイル上海ホームテキスタイル 2026秋」公式サイト
https://intertextile-shanghai-hometextiles-autumn.hk.messefrankfurt.com/shanghai/en.html
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