本紙紙面
2026年9月10日配信
【Intertextile SHANGHAIインターテキスタイル上海2026 レポート】
「世界の工場」からブランドへ
中国ホームテキスタイル市場、次の成長モデルを模索

アジア最大級のホームテキスタイル国際見本市「インターテキスタイル上海ホームテキスタイル秋2026」が、8月18日(火)~20日(木)の3日間、中国・上海の国家会展中心(NECC)で開催された。
今回は20の国と地域から約900社・団体が出展。カーテン、椅子張り・ソファ生地、寝装品を中心に、壁紙、カーペット、ホームアクセサリーなど幅広い商材が集結した。来場した専門バイヤーは116ヵ国・地域から3万5000人以上、このうち海外バイヤーは約5000人に達するなど、アジアを代表するホームテキスタイルの国際商談拠点としての存在感を示した。
「世界の工場」からブランドへ
今展の取材を通じて強く感じられたのが、中国ホームテキスタイル産業の立ち位置の変化である。
これまで中国のテキスタイルメーカーといえば、欧米や日本など海外ブランドから注文を受け大量生産するOEM型、いわば「世界の工場」としての存在感が大きかった。しかし、製造コストの上昇に加え、東南アジアなど他の生産拠点との競争が激しくなる中、従来のビジネスモデルからの転換が進んでいる。
そこで中国メーカーが力を入れているのが、デザインや機能、提案力を付加した高付加価値化、そして自社ブランドの育成である。
会場では、撥水・防汚、ペット対応といった高機能ファブリックをはじめ、コットンや麻などの天然繊維、サステナブル素材、意匠性の高いジャカードなどが数多く見られた。また単に生地を並べるのではなく、コーディネートされた空間展示によってブランドの世界観を訴求するブースも目立った。
ミドル・アッパー市場へのシフト

Faboie

Haining Julai Textile
そうした変化を象徴していたのが、ミドル・アッパー層をターゲットとする企業が集まるエリアだった。
デザイン性の高いファブリックを扱う企業や、ブランドとして世界観を打ち出す企業のブースには非常に多くの来場者が集まり、活発な商談が行われていた。中国国内市場においても、単純な低価格志向だけではなく、デザイン、品質、機能性、ブランド価値を重視する市場が形成されていることを感じさせた。
特に多くの来場者を集めていたブランドの1つ、Faboieはオリジナルデザインによりカーテン、壁紙、カーペット、椅子生地、アートペイントなど幅広いカテゴリーをカバー。それらをトータルコーディネートするライフスタイルブランドも新たに発表した。またHaining Julai Textileは、製造から販売までのサプライチェーンをすべて自社でカバーするハイエンド向けブランド。ユーザーニーズをすぐにデザインに反映させることで成長を続けている。
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