本紙紙面
2026年6月25日配信
【連載 カーペットはすばらしい】日本カーペット工業組合
カーペット―健康空間をつくる
ダニアレルギーとは無関係

ハウスダスト舞い上がり量の比較
当組合では、梅雨の時期は「カーペットとダニアレルギー症状は無関係!」ということを強く訴えています。テレビの情報番組などでは「梅雨のジメジメした環境でダニが増える」という話題が取り上げられ、「ダニの死骸等が体内に入るとアレルギー症状を引き起こす」⇒「ダニ対策としてカーペットは敷かないように」という悪意あるストーリーが紹介されます。私達はこうした報道がある度に抗議してきました。
カーペットは悪くない
抗議の際に示す根拠が、兵庫県西宮市による大規模なダニアレルギー調査の結果です。その報告書(平成2年)では「ぜんそく発作の誘発は、寝室を含めて床のダニ数との関連は余り認められず、使用している寝具類のダニ数がぜんそく発作に大きく関連している」、「(ぜんそく患者のいる家庭でカーペットなどから)フローリング等に改造することは、疫学的に積極的意義のあることではない」とあります。
また、アレルギー関連の学会が発行する喘息治療ガイドラインを見ても、カーペットとダニアレルギーの関連性は薄いと分かります。以前は「(ダニアレルゲン回避策として)じゅうたん、カーペットは敷かない」と書いていましたが、2023年版からはそうした記述は削除され、「掃除機がけの丁寧な実行」を推奨する内容に変わりました。
さらに、ダニ学者・五箇公一氏はダニ対策について次のように指摘します。「カーペット、フローリングのどちらがいいとかではなく、どちらも掃除が必要。ゴミを減らし、ダニを増やさないようにすることが究極的なダニ対策だ」と。
私たちは、カーペットが健康的な空間をつくる床材だと信じています。当組合実施の実験によれば、カーペット上ではダニ死骸等を含むハウスダストの舞い上がり量はフローリングに比べて10分の1、つまり体内に入るリスクが低いことが実証されているのです。
掃除は大切です
それでもカーペットのダニが気になるような人には、カーペットが持つたくさんのメリットを知っていただきたい。知れば知るほど、ダニのことは気にならなくなります。ただし掃除はしてくださいね(フローリングでも同じです)。
最後は床材を選ぶ人の好みですが、「カーペット=ダニアレルギー」という誤ったイメージだけで選択肢から外すようなことは避けてほしいと思います。(日本カーペット工業組合)
日本カーペット工業組合のホームページ
https://carpet.or.jp
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